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埼玉県

国指定文化財(重要文化財)箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿埼玉県東松山市箭弓町2丁目

箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿

東松山市の中央部に位置する、関東地方において有数の規模を誇る権現造の社殿。天保6年(1835)建立の本殿と幣殿、同11年の拝殿からなる。熊谷を拠点とする大工棟梁飯田和泉藤原金軌と、同じく熊谷で上州の彫物大工の系譜をひく飯田仙之助が手掛けた社殿は、素木とする外部の随所に精緻な彫刻を施し、この時期の特徴をよく示す。特に本殿の大きな妻飾は豪壮で、虹梁を三段重ね、彫刻を凝縮し、意匠性に富む。一方、本殿内部には絢爛豪華な極彩色を施し、幣殿・拝殿内部の彩色・絵画・彫刻も極めて質が高く、外観と好対照をなす。江戸後末期の関東を代表する神社建築として価値が高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧長島家住宅外塀埼玉県熊谷市小八林字大境1022

旧長島家住宅外塀

敷地北面及び西面に沿って建つ石塀。西面八〇・八メートル、北面五五・五メートルで総延長は一三六・三メートル。自然石積の基礎の上に、直方体に加工した大谷石を六段積、最上部に大谷石の笠木を置く。敷地を区画する長大な塀で、歴史的な景観を形成する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧長島家住宅長屋塀埼玉県熊谷市小八林字大境1022

旧長島家住宅長屋塀

表門の西に接続して建つ、塀を兼ねた長大な倉庫。木造平屋建、切妻造桟瓦葺、外壁は白漆喰塗仕上、腰は大谷石張とする。梁間一間、桁行二一間の中央一間を戸口として板戸を吊り、東西に各三室配す。南面に各室一箇所等間隔に窓を穿ち、敷地正面を印象付ける。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧長島家住宅木戸門埼玉県熊谷市小八林字大境1022

旧長島家住宅木戸門

主屋前方の庭園東辺を仕切る塀の間に設けた門。切妻造桟瓦葺で、間口一・五メートルの腕木門。主柱で棟木を支持し、女梁、男梁風の腕木を重ねて軒桁を受け、反りのある垂木を架ける。門口には両開きの板戸を吊る。小規模ながら庭園と敷地の景観を形成する。