文化遺産オンライン

カテゴリで見る

埼玉県・さいたま桜区

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))内木酒造離れ埼玉県さいたま市桜区西堀六丁目905-1

内木酒造離れ

店舗兼主屋の南東に接続する。入母屋造、桟瓦葺で、銅板葺の下屋庇を廻らす。内部は六畳と八畳を並べ、南西に矩折れに縁を廻らす。八畳は平書院を付け、欄間彫刻に凝った意匠を見せる。瀟洒な造りの離れであり、敷地内の景観を良好に形作る。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))内木酒造店舗兼主屋埼玉県さいたま市桜区西堀六丁目905-1

内木酒造店舗兼主屋

荒川左岸付近に構えた敷地中央に南面する。桁行一〇間、梁間七間で、寄棟造、桟瓦葺とし、下屋庇を廻らし正面には玄関を張出す。内部は、西半を広い土間とし、床上部は二列六室で、一〇畳奥の間は付書院を設け丁寧な造り。重厚な表構えを持つ明治初期の商家。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)田島ヶ原サクラソウ自生地さいたま市桜区田島・西堀

田島ヶ原サクラソウ自生地

天然紀念物調査報告(植物之部)第一輯 一〇九頁 参照
サクラソウは川岸等の湿生の草地に生育する多年生草本で,わが国では北海道南部,本州,九州に分布する。4-5月に径2-3cmの紅紫色の美しい花を数個つけるため,様々な種類が観賞用に栽培されている。荒川周辺にはかつて普通に本種が生育しており,江戸時代にはサクラソウ見物,園芸化などが盛んに行われ,親しまれていた。大正9年に指定された当時は,周辺にも分布していたものの,都市開発等により生育地が減少し,現在では指定地内に生育するのみである。

天然紀念物解説 三五二頁
櫻草 Primula Sieboldii E.Morren. ノ本自生地ハ荒川沿岸ノ原野ニシテ春季ニハのうるし、ちようじさう、ゑんごさく、むらさきけまん、からまつをう等發生シ夏季秋季ニハをぎ、かなむぐら等繁茂ス。旧江戸時代ノ櫻草、原野ノ今日ニ遺レルモノニニシテ該植物ノ花部ノ個体的変化ヲ研究スヘキ好資料タリ