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埼玉県・草加市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))久野家住宅店舗埼玉県草加市神明一丁目35

久野家住宅店舗

旧草加宿の北端で街道に東面する元商家。真壁造二階建、切妻造桟瓦葺。二階軒先を出桁造とし、一階に下屋を通し南半を戸口、北半に格子を建てる。内部は一、二階とも一室で活用する一方、正面に摺上戸の痕跡を残すなど、宿場町の面影を良く伝える町家。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))須田家住宅(中屋)土蔵埼玉県草加市住吉一丁目61-1

須田家住宅(中屋)土蔵

旧日光街道草加宿の商家の土蔵で東西に長い敷地中央に建つ。土蔵造二階建、切妻造桟瓦葺。南面に下屋を付して掛子塗の両開土戸を建てる。二階は両開鉄扉付の格子窓を二箇所開ける。内部は一、二階とも一室。染料の売買で繁栄した商家の丁寧なつくりの土蔵。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)おくのほそ道の風景地
 草加松原
 ガンマンガ淵(慈雲寺境内)
 八幡宮(那須神社境内)
 殺生石
 遊行柳(清水流るゝの柳)
 黒塚の岩屋
 武隈の松
 つゝじが岡及び天神の御社
 木の下及び薬師堂
 壺碑(つぼの石ぶみ)
 興井
 末の松山
 籬が島
 金鶏山
 高館
 さくら山
 本合海
 三崎(大師崎)
 象潟及び汐越
 親しらず
 有磯海
 那谷寺境内(奇石)
 道明が淵(山中の温泉)
 湯尾峠
 けいの明神(氣比神宮境内)
 大垣船町川湊
埼玉県草加市,栃木県日光市・大田原市・那須郡那須町,福島県二本松市,宮城県岩沼市・仙台市・多賀城市・塩竈市,岩手県西磐井郡平泉町,山形県新庄市・飽海郡遊佐町,秋田県にかほ市,新潟県糸魚川市,富山県高岡市,石川県小松市・加賀市,岐阜県大垣市,福井県南条郡南越前町

おくのほそ道の風景地<BR/> 草加松原<BR/> ガンマンガ淵(慈雲寺境内)<BR/> 八幡宮(那須神社境内)<BR/> 殺生石<BR/> 遊行柳(清水流るゝの柳)<BR/> 黒塚の岩屋<BR/> 武隈の松<BR/> つゝじが岡及び天神の御社<BR/> 木の下及び薬師堂<BR/> 壺碑(つぼの石ぶみ)<BR/> 興井<BR/> 末の松山<BR/> 籬が島<BR/> 金鶏山<BR/> 高館<BR/> さくら山<BR/> 本合海<BR/> 三崎(大師崎)<BR/> 象潟及び汐越<BR/> 親しらず<BR/> 有磯海<BR/> 那谷寺境内(奇石)<BR/> 道明が淵(山中の温泉)<BR/> 湯尾峠<BR/> けいの明神(氣比神宮境内)<BR/> 大垣船町川湊

 松尾芭蕉(1644~1694)は,「俳聖」とも称された日本の代表的な俳諧師である。芭蕉は往昔の歌人であった能因(のういん)・西行(さいぎょう)などの古歌にまつわる歌枕の名所及び由緒・来歴の地を訪ねて陸奥(みちのく)・北陸路を旅し,自らの俳句のみならず,同道した弟子の曾良(そら)の俳句をも織り交ぜ,紀行文学の傑作である『おくのほそ道』を完成させた。
 芭蕉と曾良が訪ね,『おくのほそ道』又は『曾良旅日記』に書きとめた場所,2人が俳句を残した名所及び由緒・来歴の地の多くは,近世・近代を通じて広く観賞の対象として知られるようになり,往時を偲ぶよすがとなる優れた風景を今に伝える。それらは,すべて『おくのほそ道』というひとつの作品を通じて後世の人々の風景観に影響を与え続け,今なお『おくのほそ道』の時代の雰囲気と遺風を伝える。同時に,変わらずに残されてきたものと移ろいゆくものとを同時に捉えようとした芭蕉の「不易流行(ふえきりゅうこう)」の精神を表す場所であり,個別に評価するとともに相互の繋がりのあるものとして評価すべき一体の風致景観である。優れた風景を伝える場所のうち,今回は準備が整った13箇所を「おくのほそ道の風景地」として指定し,保護する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))藤城家住宅外蔵埼玉県草加市高砂2-48-1

藤城家住宅外蔵

敷地の東奥に東西棟で建つ。桁行七・三メートル梁間三・六メートル、土蔵造平屋建、切妻造桟瓦葺で、南正面に下屋を設ける。外壁漆喰塗で鉢巻を廻らし、一階正面に戸口を開き、二階に窓を二所穿つ。内部は一室で壁に荷摺木を並べる。屋敷景観を整える旧米蔵。