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埼玉県・八潮市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))八條八幡神社本殿埼玉県八潮市大字八條字堤外4069
中川西岸微高地に所在する旧八條村の鎮守で1間社流造社殿。2手先組物に腰組は4手先とし、向拝柱の龍を始め夥しい彫刻で飾る。圧巻は側面羽目板で大日本帝国憲法発布を題材とした彫刻を1枚板浮彫で飾る。時事を題材とした社殿の彫刻は希少で、趣が深い。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))恩田家住宅蔵埼玉県八潮市大字二丁目字上190
中川低地の農家の倉庫で主屋の東に位置する。桁行9間梁間3間、切妻造桟瓦葺。真壁造南北棟で西面し西に下屋を付し舟を吊る。内部は北半を土間、南半を板敷2室とし、それぞれ戸口を設ける。南から第二室は米を貯蔵した。水害予備船を備えて地域性を示す。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))恩田家住宅主屋埼玉県八潮市大字二丁目字上190
中川低地の農家で屋敷林を背後に有する。平屋建寄棟造桟瓦葺で南西に下屋を廻し、入母屋造玄関を付す。西半を続き座敷と居間として縁を廻らし、東半は元土間。欅の大黒柱やせいの高い差物等、堅牢な造りとし、座敷書院は組子等に繊細な細部意匠を併せ持つ。
国指定文化財(重要文化財)和井田家住宅(埼玉県八潮市大字八條) 長屋門埼玉県八潮市大字八條1377番地1
和井田家住宅は,肥沃な田園地帯として発展してきたところに所在している。
和井田家は,少なくとも延宝期以降,近世を通じて名主職を世襲した家柄である。
主屋は,東西棟の寄棟造,茅葺である。内部は東半が土間,西半が田の字型に室を配する。上手二室は南をゲンカン,北をオクと呼び,床の間と違棚を備える。
建設年代は,主屋,長屋門とも江戸時代中期と考えられる。
和井田家住宅は,主屋が関東平野の民家遺構として古く,また当初部材の保存状態も良いことから,当地方における民家形式の変遷を理解する上で高い価値がある。
附属する長屋門や稲荷社,中世の居館の面影を伝える構堀,水塚など,屋敷全体の構えが良好に残り貴重である。