敷地北西寄りに西面して建つ。南北棟で二階建切妻造桟瓦葺。戸口は四段の掛子塗観音扉とし二階両妻にも三段掛子塗の窓を開ける。北妻に扇の鏝絵を飾る。内部は漆喰仕上で医療機器や家財等を収納した。主屋とともに地域の文化交流施設として景観に寄与する。

金子兜太の父で俳人・医師の金子元春の住宅兼医院。南北棟の二階建切妻造で南妻が旧街道に面する。両妻に土台を入れ小屋を折置とした整形四間取の主屋に京呂組の客間を増築。客間座敷に兜太の書を飾る等、著名な俳人の生家として文学史上も価値がある。

この資料は、荒川水系の、特に上流域を中心とする地域で伝統的に使用されてきた漁撈用具の収集・整理したものである。筌・突・釣・網・鵜飼等の各種の漁法の用具をはじめとして、舟や漁獲物運搬用具にいたるまでを網羅的にとりまとめたもので、地域的特色をよく示している。

　この資料は、秩父地方の山林関係を中心とする生産用具を網羅的に収集したものである。
　先山、樵、木挽、植林など林業に関する用具のほか、運搬具や筏、木地師関係の用具、炭焼用具、漆かき用具、狩猟用具なども収集されている。仕事着が職種別に収集されている点も注目される。
　質・量ともによく備わっているだけでなく、周到な計画のもとに収集・整理されているため地域的特色をよく示すものとなっている。