主屋の東方，道路から退いた位置に南北棟で建つ。桁行９間梁間２間半規模，寄棟造，桟瓦葺の木造平屋建で，中央に門口を開き，北側と南側に物置などを配する。たちの高い姿形に特徴があり，上棟破魔矢の墨書から「大工山川伊三郎作」が確認される。

主屋の東南方に南北棟で建つ。桁行３間梁間２間，置屋根式の切妻造，桟瓦葺の平入２階建土蔵で，西面に土間庇を差し掛けて戸口を開ける。外部は腰を押縁下見板張，上部を白漆喰塗とし，戸口や２階南北両妻面の窓は額縁に引き分けの土戸を入れた丁寧なつくり。

新田中央道路に東面する敷地中央西寄りに南北棟で建つ。寄棟造，桟瓦葺の木造平屋建で，東面と南面に下屋を廻し，東面中央南寄りに緩く起りを付けた切妻造玄関を突出させる。明治３０年代の陸軍演習地拡張に関連して当新田南端地区へ移転新築した農家の一例。

総武本線四街道駅の南西方に位置する。木造２階建、下見板貼りの洋館で、フランス駐在の経験を有する陸軍将校が建設し、一時期北白川宮が住んだと伝える。十字形に交差させた大きな切妻屋根と、サンルームなどを張出した複雑な平面に特徴がある。