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東京都・千代田

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高畠家住宅塀及び石垣東京都千代田区神田駿河台四丁目2-9

高畠家住宅塀及び石垣

駿河台にある近代和風住宅の敷地北側面から東正面に巡る塀と石垣。石垣は間知石布積で空積とし、正面南側に車庫を設ける。塀は桟瓦葺、真壁造漆喰仕上腰板張で、石垣の笠石に載り、鉄骨で控柱を付す。屋敷の堂々たる構えを構成し、歴史的景観を留める。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高畠家住宅正門東京都千代田区神田駿河台四丁目2-9

高畠家住宅正門

駿河台にある近代和風住宅の屋敷正面石垣に開く腕木門。切妻造桟瓦葺の起り屋根とした数寄屋風の門で、引分け大戸の鏡板は一枚板で、南袖に潜り戸を設ける。屋根上に塀を通し、軒先や長押を石垣の高さに揃えるなど、調和がとれた外観で歴史的景観を留める。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高畠家住宅主屋東京都千代田区神田駿河台四丁目2-9

高畠家住宅主屋

駿河台に所在する近代和風住宅で実業家の隠居所として建設。入母屋造桟瓦葺、霧除庇銅板葺、外壁は真壁造一部下見板張で、間取りは中廊下型。コンクリート基礎、床組の火打梁、補強金具等、耐震に配慮した関東大震災復興建築で、往時の町の景観を留める。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))絹本著色動植綵絵〈伊藤若冲筆/〉東京都千代田区千代田

絹本著色動植綵絵〈伊藤若冲筆/〉

伊藤若冲(1716~1800)が40歳を過ぎたころから10年程度をかけて描き継ぎ、数度にわたって京都・相国寺に寄進した大連作である。若冲の画業の中核に位置するもので、徹底的な観察に基づく実在感と、絵画ならではの意匠性が高い次元で融合し、華麗で緊張感のみなぎる若冲特有の表現世界が提示される。画題や構図、描法を入念に構想することにより、若冲周辺にすでにあった諸要素を巻き込みつつ、若冲独自の表現に高めていることは瞠目され、江戸時代中後期の京都を代表する作例のひとつとして、ひいては我が国の花鳥画の到達点のひとつとして極めて高く評価されるものである。