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東京都・江東区

国指定文化財(重要文化財)清洲橋東京都中央区日本橋中洲、江東区清澄

清洲橋

 清洲橋は,隅田川下流に架かる道路橋である。関東大震災後の帝都復興事業の一環として,内務省復興局土木部長太田圓三らの設計により,昭和3年3月に竣工した,橋長186.2m,中央支間長91.4m,幅員25.9mの規模を有する広幅員の三径間自碇式(じていしき)補剛吊橋である。橋脚及び橋台は鉄筋コンクリート造で,上部構造は,塔柱から吊された吊鎖(ちょうさ)を橋端部において主桁と連結し,吊鎖と主桁を吊材(つりざい)で繋いでいる。
 清洲橋は,内務省復興局が探求した力学的合理性に基づく近代的橋梁美を実現している。また,材料,構造形式及び工法に当時の最先端技術を駆使しており,昭和初期を代表する吊橋として重要である。

国指定文化財(重要文化財)旧弾正橋(八幡橋)東京都江東区富岡一丁目

旧弾正橋(八幡橋)

もと、東京市京橋区(現東京都中央区)の楓川に架けられていたものであるが、昭和四年現在地に移されて八幡橋と呼ばれている。 工部省赤羽製作所の製造になる長さ一五・二mの道路橋で、単径間アーチ(タイドアーチ)の形式をとる。
アーチ部分鋳鉄、他は錬鉄からなり現在ではみられない珍らしい材の組み合わせ方をもっている。 東京に架けられた最初の鉄橋であって、日本の土木技術史上遺重な遺構である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧東京市深川食堂東京都江東区門前仲町1-19-15

旧東京市深川食堂

角地に建つRC造2階建。南面西端をエントランスとし、その奥を、2階天井まで全面窓で明るく開放的な階段室とする。当初は2階南面には水平に連続するスチール・サッシュ窓が設けられた。震災復興事業で建設された食堂で、当時の建築デザインの潮流を伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))東京商船大学旧天体観測所(第二観測台)東京都江東区越中島2-1-6

東京商船大学旧天体観測所(第二観測台)

第一観測台の脇に建つ煉瓦造,平屋建の小規模な観測台で,子午儀室が置かれた。平面は八角形で,屋根は八角錐,鉄板葺とする明治期の観測施設。壁面等に独特の観測用開口部を設ける。細部意匠は第一観測台と類似し,設計は両者とも三橋四郎と推定されている。