文化遺産オンライン

カテゴリで見る

東京都・北区

国指定文化財(重要文化財)旧岩淵水門東京都北区志茂5丁目地先

旧岩淵水門

荒川と隅田川の分岐点に設けられた水門。内務省東京土木出張所の青山士が設計を担当し、大正5年に着工、同13年に竣工した。全長約62メートルを測る本体には通船路を含め5門の鋼製引上扉が開き、両脇には袖壁が取り付く。躯体全体に鉄筋コンクリートを用いた先駆的な水門であり、特に基礎は、浄水を注いだ井筒状の基礎と分厚い床版を併用して堅固に築く。関東大震災等に耐え、首都東京を水害から守り続けた頑強なつくりは大正期における河川構造物の技術的達成度を示す。近代有数の治水工事である荒川下流改修工事の要となる施設として近代治水史上、価値が高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))稲荷湯長屋東京都北区滝野川六丁目27-5

稲荷湯長屋

浴場兼主屋の東側に東面して建つ。木造平屋建、金属板葺で、一棟二戸の長屋である。従業員の住居であったと考えられる。内部は各戸とも下手に玄関と奥に三畳、上手に押入付の六畳とし、便所を附属する。銭湯の職住一体経営の様相を伝えている。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))稲荷湯浴場兼主屋東京都北区滝野川六丁目27-5

稲荷湯浴場兼主屋

板橋駅東方の住宅地で通りに北面する銭湯。北半を浴場、南半を主屋とし、浴場正面に入母屋造の玄関部を構える。東半を男湯、西半を女湯とし、玄関奥に脱衣場、流し場、浴槽を配す。破風が三段に連なる正面意匠など、戦前の東京における銭湯の様相を伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧赤羽台団地四四号棟東京都北区赤羽台一丁目1-1

旧赤羽台団地四四号棟

四三号棟の北東に建つポイント型住棟。各住戸とも南側に設置するバルコニーに面して畳敷の居室を二室配す。北側には三室目の居室と浴室、便所、台所及び玄関を配置する。四二、四三号棟とともに団地南側の景観上のアクセントとなる。