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神奈川県・横浜市金沢区

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧長濱検疫所一号停留所(厚生労働省横浜検疫所検疫資料館)神奈川県横浜市金沢区長浜107-8

旧長濱検疫所一号停留所(厚生労働省横浜検疫所検疫資料館)

検疫対象者の旧宿泊施設。切妻造鉄板葺で、コの字形平面の主体部に停留室八室を設け、両端突出部に食堂と談話室を配する。外壁は下見板張、上下窓を基調としながら突出部の先端にベイウィンドウを用いて変化を付ける。横浜最古級の洋風建築として貴重な存在。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))称名寺聖教/金沢文庫文書神奈川県横浜市金沢区金沢町142

称名寺聖教/金沢文庫文書

本件は,金沢氏の菩提寺(ぼだいじ)であった称名寺と,北条実時(さねとき)の草創にかかる金沢文庫に伝来した史料群の一括で,聖教及び文書ともに,我が国における代表的な仏教・寺院史料及び武家文書として貴重である。
  聖教,文書ともに,重要文化財の指定を受けていたが,これらを統合し,新たに明らかになった聖教類を追加することで,史料群の全体像を把握することができる。
  鎌倉時代の浄土宗や禅宗などの鎌倉新仏教,真言宗をはじめとした旧仏教を問わず仏教史はもちろんのこと,政治史のみならず武家の文化を解明する上で欠かせない第一級の史料である。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))新古今和歌集竟宴和歌神奈川県横浜市金沢区瀬戸22-2

新古今和歌集竟宴和歌

元久2年(1205)、『新古今和歌集』の完成を祝し、後鳥羽院(1180~1239)によって催された歌会の和歌をまとめたものである。巻頭の後鳥羽院御製1首と、藤原良経らの各1首、計20首を収めている。勅撰集の完成にともない、初めて催された竟宴における和歌でり、かつ鎌倉時代中期に遡る現存最古写本として貴重である。また金沢文庫にでんらいしたものとして注目される。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)朝夷奈切通鎌倉市十二所、横浜市金沢区

朝夷奈切通

 朝夷奈切通は、鎌倉市の北東端部、横浜市との市境をまたいで所在する、鎌倉と東京湾側の外港、六浦(横浜市金沢区)とを結ぶ峠道である。鎌倉七口の一つとして昭和四十四年に史跡指定され、平成十五年に切通道の西側出入り口部付近の納骨堂跡が追加指定された。横浜市金沢区の現行地名は「朝比奈町」であるが、貞享二年(一六八五)刊行の地誌『新編鎌倉志』では「朝夷奈切通」と表記している。
 『吾妻鏡』によれば、仁治二年(一二四一)四月から執権北条泰時の監督のもとで開削工事が進められ、建長二年(一二五〇)六月には補修工事が行われた。既指定地は東西延長一キロメートル、南北幅約四〇メートルの範囲と納骨堂跡の平場で、周辺部にはやぐら群や切岸、削平地等の遺構が広がり、往時の景観をよくとどめている。
 平成十一~十二年度に神奈川県教育委員会、鎌倉市教育委員会が切通周辺部の詳細分布調査、遺構確認のための発掘調査を実施し、多数のやぐら群、切岸、削平地等の遺構を確認した。今回、旧地形をとどめ、遺構の確認された東西約一・四キロメートル、南北約一〇〇~一五〇メートルの範囲のうち、条件の整った鎌倉市域部分を追加指定し、保護の万全を図ろうとするものである。