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神奈川県・茅ケ崎市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧南湖院第一病舎神奈川県茅ヶ崎市南湖七丁目12869-201

旧南湖院第一病舎

敷地北寄りに建つ木造二階建。矩形平面で北面に切妻屋根の玄関部、西面に階段室を張出して立面に変化を付ける。外壁は下見板張で上下窓を並べ、二階窓にペディメントを飾り、開口が多く採光通風に配慮する。療養地として著名な湘南で希少な明治期の結核病棟。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)下寺尾官衙遺跡群神奈川県茅ヶ崎市

下寺尾官衙遺跡群

小出川を望む標高約13mの相模原台地頂部に位置する相模国(さがみのくに)高座郡家(たかくらぐうけ)(郡衙(ぐんが))と考えられる下寺尾官衙遺跡(西方遺跡)と台地の南裾に位置する下寺尾廃寺跡(はいじあと)(七堂伽藍跡(しちどうがらんあと))からなる。遺跡の西側では8世紀後半から9世紀前半にかけての船着き場と祭祀場が検出され,寺跡の南東でも祭祀場(さいしじょう)が検出されているなど,高座郡家に関連する施設が,相模原台地を中心とする比較的狭い範囲に集中していることが確認されている。
郡庁(ぐんちょう)は7世紀末から8世紀前半に成立し,四面廂付(しめんびさしつき)の掘立柱建物である正殿(せいでん)と,脇殿(わきでん),後殿(こうでん)から成っていたものが,8世紀中頃に改変され9世紀前半に廃絶する。正倉は,郡庁後殿から約100mの空閑地を挟み,台地の北縁に沿って4棟検出されているが8世紀中頃には廃絶している。下寺尾廃寺跡は,郡庁南西の台地裾の低地に位置する。掘立柱塀による方形の区画の東側北寄りに金堂,西側の中央付近に講堂と考えられる建物を置く伽藍は7世紀後半の創建と考えられ,8世紀中頃以降に大きく改変され,9世紀後半に廃絶する。
官衙遺跡の全体像が把握できるとともに,その成立から廃絶に至るまでの過程が確認できる希有な遺跡であり,地方官衙の構造や立地を知る上でも重要である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))藤間家住宅主屋神奈川県茅ヶ崎市柳島2-282-イ

藤間家住宅主屋

敷地中央に東面する。洋間を玄関南脇のみに配するが、北脇の和室を含む東立面全体を下見板張の洋風意匠で統一する。その他は簓子下見板張として和洋の意匠を対比的に採用する。平面は中廊下の前後に居室を並べる。設計者西村伊作の作風の一端を示す近代住宅。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)旧相模川橋脚神奈川県茅ヶ崎市

旧相模川橋脚

大正12年の関東大地震の際に相模(さがみ)川(がわ)河口近くの水田から現れた、鎌倉時代の橋脚。大正15年に史跡として指定され保存されてきたが、近年の発掘調査により、地震に伴う多数の自然現象が発見された。液状化現象としては初の指定である。