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神奈川県・伊勢原市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大山寺本堂神奈川県伊勢原市大山字宝珠山727
大山の中腹に東面して建つ真言宗寺院本堂。桁行五間梁間五間、入母屋造瓦型銅板葺。前二間を外陣、後三間を内陣と脇陣に画す密教系本堂で、太い柱が林立し雄大。正面の軒唐破風付向拝は木鼻の龍を始め彫刻が横溢し圧巻。大山詣の隆盛を伝える大型の近代仏堂。
国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)大山こまの製作技術神奈川県伊勢原市大山
本件は、神奈川県伊勢原市の大山に伝承される、木製玩具の「こま」を製作する技術である。大山こまは、近世中期から盛んとなる大山詣りの土産物として知られ、家内安全や商売繁盛の縁起物として参詣者に買い求められてきた。ミズキを原材料として作られ、芯棒が太く、全体に丸みを帯びた重厚な形が特徴である。
その製作技術は、轆轤の回転を利用して部材の成形や彩色をする木地師の技術を伝えていて重要であるが、生業の変化等によって技術の伝承が難しくなっており、また、伝承者の高齢化も進んでいることから、早急な記録の作成を必要とするものである。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高部屋神社拝殿及び幣殿神奈川県伊勢原市下糟屋2202
本殿前面に建ち、桁行三間梁間二間、入母屋造茅葺の拝殿正面に向拝を付し、背面に幣殿を張出す。特に向拝廻りでは、虹梁の浮彫で亀付の渦紋、菖蒲桁下部から向拝柱頂部に巻き付く龍彫刻など、躍動的で濃密な彫刻で飾り、彫物大工後藤家の力量を発揮している。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))高部屋神社本殿神奈川県伊勢原市下糟屋2202
境内奥に南面する五間社流造で、三方に縁を廻らして脇障子をたて、前面に浜床を設ける。関東大震災倒壊後の再建時に、身舎柱や正面建具、蟇股、擬宝珠など、正保四年建立の旧社殿の部材を再用する。震災復興造営の一例を示し、県内で希少な五間社社殿である。