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神奈川県・足柄下郡湯河原町
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))富士屋旅館旧三号館神奈川県足柄下郡湯河原町宮上字橋上557-1
湯河原温泉の川沿いに建つ二階建の木造旅館。入母屋造の主体部の両端から川側に入母屋の張出しを設け、大屋根の中央に千鳥破風を飾る。上下階とも窓上に庇を廻らし、上階は刎高欄付の縁を廻らすなど、風格ある立面を構成する。往時の温泉街の風情を伝える。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))藤田屋旅館本館神奈川県足柄下郡湯河原町宮上字橋下495
木造二階建の東棟と西棟を雁行して建て、中央に入母屋造の玄関を構える。川に臨んで八畳主体の客室を並べて高欄を設え、室内のトコや欄間に繊細な意匠の組子細工や透彫を飾る。東棟では入口に多様な数寄屋意匠の小庇を付す。温泉街の旅情を醸す旅館建築。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))伊藤屋旅館門柱及び石垣神奈川県足柄下郡湯河原町宮上字橋下484-1他
敷地南面の入口中央東寄りに門柱一対を立て、左右に石垣をのばす。門柱は花崗岩製で瘤出し仕上げに丸面取を施す。石垣は見付を方形とした切石を高さ一~二メートルに布積し、頂部に蒲鉾形の笠石を伏せる。積石も丸面を取り、重厚ながら柔和な印象をつくる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))伊藤屋旅館奥棟神奈川県足柄下郡湯河原町宮上字橋下484-1他
本館北側の傾斜地に建つ。木造二階建、入母屋造桟瓦葺で、窓上に庇を廻らす。上下階とも客室数室を配し、本館同様、南縁の全開口にガラス窓をたてる。内部造作では違棚やトコ脇にも窓を開け、壁に山形窓を穿つなど通風採光に配慮し、各部意匠も洗練される。