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新潟県・西蒲原郡弥彦村
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧鈴木家住宅土蔵新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦スワノ木1190-1
主屋の南西にあり平屋の蔵前で接続する。北を正面とし、土蔵造二階建瓦葺で、置屋根形式である。桁行四・六メートル、梁間三・六メートル。外壁の上部や内部壁面を漆喰塗仕上げとし、軒下には軒蛇腹をめぐらす。社家住宅の生活様態をよく示す家財蔵である。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧鈴木家住宅主屋新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦スワノ木1190-1
もと社家の住宅で、宿坊部分と居住部分から構成される。宿坊部分は二階建切妻造南北棟で、その西面に平屋建切妻造瓦葺の居宅部を接続し、東面に式台を備えた起り破風の玄関を構える。連続する座敷や祖霊室など社家住宅の特徴をよく備えている。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))弥彦公園トンネル新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦字御殿山667-1他
園内中央西側に位置する小山に設けられる。馬蹄形アーチ断面になる煉瓦造の歩行者用トンネルで、延長55mを測る。坑門はアーチ周縁や壁柱、笠石を花崗岩で造り、壁面を煉瓦で化粧する。造営時の気風を伝える象徴的な公園施設。
国指定文化財(重要無形民俗文化財)弥彦神社燈篭おしと舞楽
弥彦神社では灯籠神事が七月二十五日に執行される。同日夜、神輿を中心とした渡御の行列に大灯籠・小灯籠が氏子やその他の人々により奉納・供奉される。大灯籠は約三センチの角棒を幅約一メートル、長さ約二・五メートル、高さ約六〇センチの大きさに格子に組み合わせ、上面と側面四方に紙を張り、その上に桜・牡丹・菊・菖蒲・紅葉など色とりどりに四季の大きな造花を飾り立て、雪洞【ぼんぼり】を立てたものである。多くは講中からの献納による。小灯籠は長さ約四五センチ、幅約三〇センチ、高さ約六〇センチの角灯籠を約三メートルの竹竿につけたもので、個人の献納による。その数は数えきれない。行列のもの以外にも灯籠は境内にあふれるほどである。渡御を終えて還御した大灯籠は神前の仮舞殿の欄干と同じ高さに据えつけられる。
舞楽は神歌楽・天犬舞・太々神楽・小神楽の総称で、神歌楽と天犬舞は灯籠神事の際に、社殿前の特設の仮舞殿で灯籠にかこまれて、稚児により舞われる。太々神楽は舞殿や拝殿で、小神楽は拝殿で奉奏される。太々神楽は鉾ノ舞・弓ノ舞・地久・陵王・〓河(花ノ舞ともいう)・安摩・神面・二ノ舞・児納蘇利・〓珠(扇ノ舞ともいう)・抜頭・大納蘇利・泰平楽(太刀ノ舞ともいう)の十三曲、小神楽は単に御神楽ともいい、神子舞をいう。
灯籠おしは風流の一様式を示すものであるとともに、舞楽は中央のものの地域化、民俗化したもの、また当地独特のものなど芸能の地方的特色をよく示している。