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富山県・高岡市

国指定文化財(重要伝統的建造物群保存地区)高岡市吉久富山県高岡市

高岡市吉久

高岡市吉久は、江戸時代に小矢部川河口の吉久御蔵を中核として形成された在郷町で、明治時代に御蔵が失われて以降も米穀商を中心に栄えた。放生津往来沿いに、江戸時代後期までに形成された地割とともに、二階を物置とするために窓を設けず閉鎖的な表構えとするなど、江戸時代後期から近代に建てられた当地域独特の切妻造平入の町家が残り、高岡の小矢部川河口部に栄えた在郷町の歴史的風致を良く伝える伝統的建造物群保存地区。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))歓盛寺山門富山県高岡市二塚1316

歓盛寺山門

東西棟の切妻造桟瓦葺、三間一戸薬医門で、境内正面に建つ。組物は実肘木付三斗、格天井を張り、軒は一軒繁垂木とする。妻飾の虹梁大瓶束笈形付、中備蟇股、冠木廻り等を精緻な彫刻で飾る。瑞龍寺の脇門を移築したとも伝わり、風格ある寺観をかたちづくる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))歓盛寺離座敷富山県高岡市二塚1316

歓盛寺離座敷

尼僧学林の講師控所として建てられた。総二階建、東西棟の切妻造桟瓦葺で、本堂背面下手に接続する。上下階にそれぞれ八畳二室を置き、奥の部屋はともに座敷飾の床を備える。質素ながら丁寧なつくりで、最初期の曹洞宗尼僧教育の様子を伝える貴重な遺構。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))歓盛寺本堂富山県高岡市二塚1316

歓盛寺本堂

庄川左岸の田園地帯にあり、東面して建つ。入母屋造桟瓦葺、内部は八間取方丈形式で、前面に幅一間の広縁を通し、中央南寄りに向拝、背面に開山堂を張出す。側廻りは舟肘木。全体に簡明なつくりで、当地における江戸中期の曹洞宗末寺本堂の様相を伝える。