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富山県・魚津市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))東山円筒分水槽富山県魚津市東山地内

東山円筒分水槽

魚津市街地の東方、片貝川の扇央部に位置する。片貝川を横断するサイフォンの出口を兼ねる直径九・一メートルの円筒分水槽で、三つの用水へ分水する。片貝川沿岸用水合口事業の一環として建設されたもので、地域の水利システム近代化の歴史を物語る。

国指定文化財(登録記念物)魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)富山県魚津市

魚津浦の蜃気楼(御旅屋跡)

発生地域や時期が限定される稀有な上位蜃気楼(じょういしんきろう)を生じる魚津浦の沿岸において,寛政9年(1797)に加賀藩主(かがはんしゅ)前田治脩(まえだはるなが)が参勤交代で滞在した際に出現した蜃気楼を描かせた「喜見城之図(きけんじょうのず)」が残されている。その滞在場所であった御旅屋(おたや)の跡地を登録するもの。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))富山県立魚津高等学校講堂富山県魚津市吉島945

富山県立魚津高等学校講堂

桁行二九・三メートル、梁間一六・四メートルの鉄筋コンクリート造講堂。屋根は切妻造で釉薬瓦を葺く。内部は三方にギャラリーを設け、小屋は鉄骨トラスとする。比較的早い時期の鉄筋コンクリート造で、柱型や屋根の端部を立ち上げるなど特色ある意匠を持つ。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)魚津埋没林魚津市釈迦堂

魚津埋没林

曽テ陸上ニ繁茂シタル原始林ガ陸地ノ急激ナル陷沒ノタメ海中ニ沒入シ尋テ土砂ノ被フ所トナリタルモノナリ樹種ハすぎヲ生トシ多少ノ濶葉樹ヲ交フ樹齢ハ二百年乃至五百年ヲ主トシ稀ニ千年ニ及ブ埋沒樹ノ大部分ハ只其ノ樹株ヲ存スルノミナルモ中ニハ倒木ノ長キ樹幹ノ保存サルヽモノモアリ原始林下ニアリタル落葉層モ亦泥炭トシテ保存サルヽヲ見ル此等ノ埋沒樹ノ既ニ發掘サレタルモノ百六十餘本ニ及ベドモ尚多數ノ樹株、樹幹ガ附近一帶ニ埋沒シ居ルコトヲ豫想シ得ベシ
曽て陸上に繁茂していた原始林が、陸地の急激な陥没によって海中に没入し、次で土砂に被われて風化をまねがれたものである。樹種はスギを主とし多少の濶葉樹があり、樹令は200〜500年、まれに1000年に及ぶ。発掘された樹根は直径4メートルに達するものをはじめその数200本を越えるが、更に多数の樹株、樹根が埋没しているものと予想される。海中の埋没林でその旧態をよく残すものとして他に類例がなく、学術上の価値が極めて高い。