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富山県・砺波市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))芳里家住宅長屋門富山県砺波市堀内50-1
敷地東面の中央に建つ。切妻造桟瓦葺の平屋建で、中央南寄りに開く門口の北側に2室を配し、門口内の南面と西面北半に各出入口を設ける。門口は木太い鏡柱と冠木を組んで両開き板扉を備え、冠木上の出梁で軒桁を受ける。旧家の風格ある表構えを形成している。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))芳里家住宅土蔵富山県砺波市堀内50-1
主屋背面に建つ家財蔵。置屋根式の切妻造桟瓦葺で、東面中央に扉口を開く。外壁は漆喰塗で腰モルタル洗出し仕上とし、軒に鉢巻二段を廻す。内部は上下階とも一室で、床板敷、壁横板張、垂木小屋組とする。砺波平野の伝統的な農家の構成に欠かせない附属建物。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))芳里家住宅主屋富山県砺波市堀内50-1
市北部の田園地帯にある農家で、主屋は敷地中央に東面して建つ。間口の広い切妻造桟瓦葺妻入の平屋建で、正面の妻にアズマダチの意匠を表す。北に土間、南に4列に室を配し、南側面西端に角屋で座敷を設ける。砺波平野の農村景観のランドマーク的存在。
国指定文化財(重要有形民俗文化財)砺波の生活・生産用具富山県砺波市頼成566番地 砺波市立庄東小学校 3階
富山県砺波市太郎丸80番地
本件は,富山県西部の砺波地方で営まれてきた生活や生業に関する用具類を網羅的に収集・整理したものである。
砺波地方は,富山県西部を流れる庄川と小矢部川流域に形成された扇状地と平野からなり,特に扇状地では家屋周辺の樹林を有効に利用した生活が営まれるとともに,稲作を中心とした農耕に様々な生業を複合させて生計が立てられてきた。
生活用具は,衣食住をはじめとする日常生活の用具類全般だけでなく,婚姻や葬送,年中行事などのハレの場で用いられる用具などもあり,この地域の生活を総体的に理解できる収集となっている。
生産用具は,稲作を主とした農耕に,山樵や養蚕,紡織などを複合させた生業の様相が読み取れるほか,村の中の生活や生業を支えた桶屋,鍛冶屋,村医者などの用具類も収集されている。また,農耕用具の中には,大正期から裏作で行われているチューリップの球根栽培用具も含まれており,地域的特色がみられる。
これらの用具類には,この地域で考案されて普及した用具類や,この地域の特色ある習俗で用いられる用具などもみられるほか,この地域が北限と考えられる用具,東日本と西日本のそれぞれに顕著な用具も混在してみられる。