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石川県・七尾市
国指定文化財(登録有形民俗文化財)七尾の嫁暖簾石川県七尾市馬出町ツ部四九
本件は、嫁暖簾と呼ばれる北陸地方に特有な婚礼用の暖簾で、石川県七尾市におけるその収集である。嫁暖簾は、嫁が生家から持参した婚礼用具の一つで、嫁はこれを婚礼時に婚家の仏間の入口などに掛けて潜ることで、婚家の一員として認められた。時代を経て形状が幅広くなると同時に、材質、色調、図柄などは、次第に華美なものになっていった。嫁暖簾には、鶴亀や松竹梅、鴛鴦などの吉祥の図柄が描かれ、その上部には、嫁の生家の家紋が染め抜かれている。家紋の周囲には、花柄などで装飾された加賀紋が優美に染め抜かれているものもある。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小山屋醤油店醤油蔵石川県七尾市相生町41-1
敷地南東隅に建つ醤油蔵。桁行六間、梁間七間、切妻造、妻入で、西半の小屋組の棟木に登梁を載せて大屋根を架ける。外壁は軒下まで下見板張とし、鉢巻を廻らし、軒出は小さい。窓を連続して穿ち、敷地後方において堂々たる外観を持つ大型の醤油蔵。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小山屋醤油店ムロ石川県七尾市相生町41-1
敷地西に表土蔵と直行して建つ。ムロは桁行一〇メートル、梁間三・一メートルの細長い平面で壁を煉瓦で積み、板天井を張り、南側に木造の前室を付け、それぞれ切妻造、桟瓦葺の屋根を架ける。二度の大火を経た七尾市において防火を意識して建てられたムロ。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小山屋醤油店表土蔵石川県七尾市相生町41-1
通りに面して店舗の西に接続する。桁行四間、梁間三間、切妻造、桟瓦葺で、店舗側妻面の扉口に観音扉を開き、内格子戸を片引きで建て込む。内部は一、二階とも一室である。外壁は二階軒下まで板張とし、建ちの高い土蔵で、通りからの景観形成に寄与している。