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福井県・あわら市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))藤野厳九郎記念館(旧藤野家住宅主屋)福井県あわら市温泉1-203-1
あわら温泉湯のまち広場の東側に南面して建つ。木造二階建、切妻造妻入、桟瓦葺で、南面及び東面に下屋を廻らす。外壁のほか、窓の外側も腰高に簓子下見板を張り寒風対策を講じる。室構成などに日本海沿いの旧三国町における町家形式を伝える、近代和風住宅。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉崎御坊蓮如上人記念館七不思議堂主屋福井県あわら市吉崎1-902-1
北潟湖に面する敷地中央に東面し、木造平屋一部二階建、建築面積三三七平方メートル、切妻造妻入桟瓦葺で、周囲に下屋を廻らす。重厚な架構をもつ二八畳の広間を中心に上質なつくりの座敷を配する。アズマダチと称される越中型民家の特徴を示す大型建築。
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))福井県桑野遺跡出土品福井県あわら市春宮2-14-1
本件は、福井県あわら市に所在する桑野(くわの)遺跡から出土した、縄文時代早期末から前期前葉を主とする出土品一括である。
玦状耳飾などの石製装身具を主体とした石器・石製品八十五点から構成される。出土品の多くは原位置に近い状態で出土しており、遺体埋葬時に身体に装着されていた状態や装身具の組み合わせを復元するための貴重な情報となる。特に玦状耳飾は素材・法量と製作技法が揃えられた二個が一対で出土した事例が多い。
玦状耳飾に用いられた石材は、褐色系の滑石がほぼ半数を占めるが、一部に乳白色の石材を用いた個体もある。その形態は扁平・正円形に近く、中央孔が大きく、切れ込み部が細くシャープに整形されたものが多い。これらは、いずれも光沢を呈するほど丁寧に研磨されている。半欠の個体には、その折損面を研磨して直近の位置に穿孔を行ったものもあり、玦状耳飾の補修や、垂飾としての転用を示している。また箆状垂飾は細長い短冊形で、片面が凹んだ扁平な断面形を呈する。
以上、本件は 玦状耳飾を多数含む、縄文時代に盛行した石製装身具の一括として、わが国を代表する出土品である。その多様な内容や、特徴的な出土状態は、縄文時代における石材加工技術の実態や、当時の人々の装身や葬送儀礼を復元する上で重要であると共に、形態・材質などの比較検討から、環日本海地域における縄文文化と交流を解明するための資料として、その学術的価値は極めて高い。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))えちぜん鉄道本荘駅本屋福井県あわら市中番15字池ノ上1
鷲塚針原駅の9300m北に位置する。木造平屋建、桁行9.9m梁間3.0mで、西面して建つ。寄棟造桟瓦葺、正面入口に半切妻屋根を出し、背面にホーム上屋の庇を付ける。入口妻面の装飾と待合室カウンターの金属製持送りは当初のもので、往時の姿を伝える。