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山梨県
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))大市館山梨県南巨摩郡身延町下部48

下部温泉の中心部に東面して建つ旅館。木造三階建、入母屋造桟瓦葺で、正面北端に入母屋の玄関を設ける。一階に食堂、二、三階に大小一二の客室を配し、窓には刎高欄の手摺を付ける。下部川にかかる神泉橋のたもとにあって温泉街の景観に趣を添えている。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))身延山久遠寺思親閣仁王門山梨県南巨摩郡身延町身延4222

奥之院にある三間一戸八脚門。切妻造瓦棒銅板葺、両端部の前方は土間、後方は板床に壇を設けて仁王像を安置する。軸部は内法虹梁・頭貫で固める。軒廻りは出組に中備蟇股と支輪を付け、妻飾は二重虹梁である。充実した意匠で格調ある表構えをかたちづくる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))身延山久遠寺瑞門山梨県南巨摩郡身延町身延3620

三昧堂の南東方を区切る一間一戸薬医門。切妻造桟瓦葺で、袖塀を左右に延ばす。親柱と控柱を貫で固め、台輪上に大斗舟肘木で軒桁を受け、親柱と控柱の中間に棟木を通す。柱から組物まで木太くつくり、三昧堂の表構えを重厚に固める。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))身延山久遠寺水行堂山梨県南巨摩郡身延町身延3620

苦修練行の一つである水行の場で三昧堂の南西方にある。桁行五・七メートル梁間四メートル、東西棟の切妻造桟瓦葺、吹放ち形式で、水盤を据える。軸部は几帳面取の角柱を虹梁形頭貫で固め、出組の詰組に中備蓑束とし、軒支輪を付けるなど丁寧なつくりとする。