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山梨県・南都留富士河口湖

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))山本家住宅主屋山梨県南都留郡富士河口湖町船津字大久保4157

山本家住宅主屋

河口湖南東に位置する和風住宅。南面し、平屋建片入母屋造で東に二階建切妻造を増築し、南中央に入母屋造玄関を付す。屋根は鉄板葺。内部は西に二列四室を配して南北両面に廊下を通し、北西室を床構え付座敷とする。河口湖畔に残る集落景観を形成する。

国指定文化財(重要無形民俗文化財)河口の稚児の舞山梨県南都留郡富士河口湖町

河口の稚児の舞

河口の稚児の舞は,河口浅間(あさま)神社の祭礼で奉納される少女による神楽である。近世に富士山信仰を背景とする河口御師(おし)が行っていた太々(だいだい)神楽(かぐら)の神子(みこ)舞の流れを汲(く)むと考えられる。山梨県富士河口湖町の河口浅間神社の孫(まご)見(み)祭(まつり)(4月25日)と太々(だいだい)御神楽(みかぐら)祭(まつり)(7月28日)において神社拝殿で奉納される。伝承演目は「御幣(ごへい)の舞」「扇の舞」「剣の舞」「八方(はっぽう)の舞」「宮めぐり」の五番がある。演じるのは,かつては「オイチーサン」と呼ばれた少女たちで,緋色(ひいろ)の千早(ちはや),指貫(さしぬき)の上に錦の陣羽織を着,緋色の襷を締めた姿で,右手に鈴,左手に御幣,扇,剣などの採物(とりもの)を持って舞う。四方八方を意識した古風な舞振り,様式化された独特な足運び,拝殿から本殿前へと続く回廊めぐる「宮めぐり」など,特色ある内容を伝えている。稚児の舞の音楽は,胴(どう)(鋲留(びょうどめ)太鼓),鞨鼓(かっこ)(締太鼓),笛で構成される。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))有隣園資料館山梨県南都留郡富士河口湖町河口字広瀬2351他

有隣園資料館

河口湖北畔に米国人別荘として建築。木造二階建、建築面積一三三平方メートル、寄棟造板葺で、外壁はスギ皮張とする。建物中央の暖炉周りに一階は居間、食堂、台所を、二階は主寝室と三室を配し、湖側の居間南面は掃出し窓とする。湖畔の別荘建築の好例。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))西湖いやしの里根場旧渡辺家住宅主屋山梨県南都留郡富士河口湖町西湖字根場2753

西湖いやしの里根場旧渡辺家住宅主屋

緩やかな傾斜地に南面して建つ。屋根を兜造風とする茅葺の養蚕家屋で、棟は芝棟とする。正面14m奥行7.9mで、東端前方を土間、後方を板間、中央を板間の広間、西端を座敷とする。小屋裏は二層で、蚕室として使用された。山村に残る養蚕民家。