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青森県・上北郡野辺地町

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))赤漆塗木鉢青森県上北郡野辺地町字野辺地1-3

赤漆塗木鉢

集落跡に隣接するた低地から出土した、赤漆塗の大形な木鉢。コナラ節の素材を楕円形に刳り抜き、長軸方向に一対の台形状の突起を造り出す。その上端面に、小型な巻貝の殻の蓋を連続して貼り付け、装飾していた痕跡がのこる。当時の高度な木工・漆工芸を良く示す。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))土偶/青森県有戸鳥井平4遺跡出土青森県野辺地町野辺地123

土偶/青森県有戸鳥井平4遺跡出土

 本件は、青森県有戸鳥井平4遺跡から出土した土偶である。
本土偶は、とりわけ大形で厚手の板状に作られた胴部を持ち、それを短い脚と前後に伸びた長細い脚先で支えて、何とか自立させようとする構造に特色が認められる。これは東北地方の土偶を貫く、縄文時代前期以降、中期から後期の土偶にまで続く板状土偶へのこだわりと、後期以降になって顕著となる立像土偶への指向を両立させるための工夫とも考えられる。
以上のように、本土偶は、東北地方における縄文時代後期の土偶造形の到達点を示している個体として貴重である。その出土状態も土偶祭祀や埋納のあり方を示す一例であり、学術的価値は高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧野村家住宅離れ青森県上北郡野辺地町字野辺地123-1

旧野村家住宅離れ

東西棟、切妻造鉄板葺の木造平屋建で、西面には切妻屋根を出し、玄関とする。内部は田の字型に4室を配し、東北の主座敷八畳にはトコやトコ脇を構え、室境に近江八景の彫刻欄間を飾る。庭園側の東面には高欄付の榑縁と土庇を設ける。良質な近代和風建築である。