文化遺産オンライン

カテゴリで見る

青森県・上北郡七戸町

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)二ツ森貝塚上北郡七戸町

二ツ森貝塚

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)七戸城跡上北郡七戸町

七戸城跡

■部氏ノ支流南部政長元弘三年鎌倉攻ニ從ヘルヲ始メ北奧ニ於テ賊軍ヲ討チテ功アリ 建武二年三月動功ノ賞トシテ七戸ニ所領ヲ宛行ハレ此ノ地ハ八戸ト相並ンデ樞要ナル據地トナリ津輕方面ニ對スル備ヘトシテ重キヲナセリ 其ノ末裔七戸氏相傳ヘテ之ヲ領シ此ニ據リシモ天正十九年ニ至リテ滅ベリ 後南部氏ノ一族七戸直時、同重信此處ニ居リシガ次デ南部氏代官ヲ派シテ之ヲ管シ幕末ニ至リ南部信譽城主トナリ子孫相承ケテ明治維新ニ及ベリ
一ニ柏葉城トセラレ作田川、和田川合流點附近ニ位シ低夷ナル丘陵ノ先端部ニ築カレタル平城ニシテ西北方ハ遠ク鶴兒平ニ連リ三方相々急峻ニシテ要害ノ地ヲ占メタリ 今本丸、寶泉館、西ノ城等ノ阯、土壘、濠阯等ヲ存シ舊規模ヲ見ルニ足レリ

国指定文化財(重要有形民俗文化財)八戸及び周辺地域の漁撈用具と浜小屋八戸市根城字東構35-1(漁撈用具)
八戸市鮫町字大作平44(浜小屋)

八戸及び周辺地域の漁撈用具と浜小屋

 この資料は、八戸市とその周辺地域で用いられた漁撈に関する用具をとりまとめたものである。八戸市やその周辺地域沿岸は、親潮と黒潮が交錯し、さらに日本海から津軽海峡をぬけて津軽海流が流入する。そのため漁獲物が豊富であり、岩礁地帯での海士漁・磯見漁、砂浜海岸での地曳網、沖での揚繰網、イカ釣漁といった多様な漁撈活動が行われてきた。
 この資料には、八戸地方沿岸の網漁・釣漁・突漁・海士漁・延縄漁・磯物採取等の漁撈用具をはじめ、それらの加工用具、の運搬用具、さらには仕事着等も多数収集されている。浜小屋もかつて海岸でよく見受けられ、漁撈用具の収納・作業等に用いられたものである。
この収集は、昭和47年に八戸市大久喜浜・法師浜の漁民を中心に起こった浜小屋保存運動をきっかけとし、浜小屋が八戸市に寄贈されたことで関連用具も収集されたものである。その意味で、地域の文化活動による収集としても注目される。

国指定文化財(重要有形民俗文化財)南部七戸小田子不動堂奉納絵馬上北郡七戸町字荒熊内67-94

南部七戸小田子不動堂奉納絵馬

我が国には、古くから、大絵馬・小絵馬などを有名社寺や身近の社寺に奉納し、神仏の加護にすがって、生業の繁昌や人生の無事息災などを全うしようとする習俗が全国的に見られる。
 南部七戸小田子不動堂は、七戸町中心部近くに位置する。南部政光により見町観音堂と同時代頃に創建されたと信じられており、縁日である正月3日は、参詣者で賑わいをみせたという。
 この不動堂に奉納された、現存する絵馬は108点である。そのうち、紀年銘の確認できる絵馬が91点あり、大部分が17世紀中葉から19世紀中葉までの江戸時代に奉納されたものであることがわかる。図柄は馬を描いたものが多く、馬を左向きに見返り風に描いた、いわゆる「藤右衛門の小絵馬」として知られる一定形式の小絵馬が多い。奉納者は、七戸に集中し、所給人が8割以上を占める。奉納には、縁日の正月3日に因む月日が記されたものが多い。