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長野県・諏訪郡下諏訪町

国指定文化財(登録有形民俗文化財)諏訪の下駄スケートコレクション長野県諏訪郡下諏訪町10616-111

諏訪の下駄スケートコレクション

 本件は、長野県の諏訪地方で考案され、各地に普及した「下駄スケート」と呼ばれる氷上滑走用の履物の収集である。外国製のスケート靴をモデルにして、明治時代に下諏訪の錺職人によって発明された。下駄の底にブレードと呼ばれる鉄製の刃を付けた形態を基本とし、フィギュアスケート型とスピードスケート型に大別される。
 本収集は、各種の下駄スケートと、下駄スケートの前身とされる氷すべり、下駄スケートを足首に固定する真田紐から構成される。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)星ヶ塔黒曜石原産地遺跡長野県諏訪郡下諏訪町

星ヶ塔黒曜石原産地遺跡

星ヶ塔黒曜石原産地遺跡は,霧ケ峰山塊北西部に位置する星ヶ塔山の東斜面に広がる。大正9年(1920)の鳥居龍蔵(とりいりゅうぞう)の調査により,黒曜石原産地遺跡であることが明らかにされ,昭和34年(1959)から同36年の藤森栄一による調査により縄文時代の採掘跡であることが明らかになった。平成9年(1997)から同25年にかけて,下諏訪町教育委員会により,発掘調査等が実施され,約3万5千㎡の範囲に縄文時代の黒曜石採掘跡が193か所分布していることが明らかになった。縄文時代前期には,鹿角(ろっかく)等と想定されるピック状の道具で,流紋岩(りゅうもんがん)を掘り崩して黒曜石原石を採掘し,原石の状態で持ち出されたことが明らかになった。縄文時代晩期には,地下の黒曜石岩脈を敲石(たたきいし)で採掘し,剥片剥離(はくへんはくり)を行って,石核や剥片の状態で持ち出したことが明らかになった。このように,各時期の採掘方法と石材の搬出状態が明らかにされ,原産地遺跡と消費遺跡を結び付る成果が得られた。星ヶ塔黒曜石原産地遺跡に産出する黒曜石は,自然科学的な手法による産地推定分析により,関東,中部を中心に,東北から東海地方までという極めて広域に供給されたことが明らかにされている。星ヶ塔黒曜石原産地遺跡は,縄文時代の交流の実態や社会の構造を考える上で欠くことができない重要な遺跡である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧伏見屋北土蔵長野県諏訪郡下諏訪町字原東521-1他

旧伏見屋北土蔵

敷地の北西に位置し、桁行梁間とも三・六メートル、土蔵造二階建、切妻造置屋根式の鋼瓦葺で、主屋側に下屋と戸口を設ける。街道側の腰を海鼠壁とし、上部に観音扉の窓および庇を設け意匠性を高める。呉服蔵として使用されたと伝わり、街道側の景観を彩る。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧伏見屋南土蔵長野県諏訪郡下諏訪町字原東521-1他

旧伏見屋南土蔵

敷地の南西に位置し、桁行六・四メートル梁間三・九メートル、土蔵造二階建、切妻造置屋根式の鋼瓦葺で、主屋側に下屋を設ける。外壁は漆喰塗で、南面は腰を簓子下見板張とする。家財等の収納に使用された土蔵で、店舗兼主屋とともに商家の構えを引き立てる。