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岐阜県・高山市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))寿美吉旅館土蔵(旧住質店質蔵)岐阜県高山市本町四丁目21

寿美吉旅館土蔵(旧住質店質蔵)

主屋の南側に接して建つ旧質蔵。土蔵造二階建、切妻造南北棟、置屋根形式の鉄板葺。開口部には土扉を吊って、鉄製格子を嵌めるなど厳重なつくりとする。北面には主屋室内に向けて両開の掛子塗扉を吊り、要所を黒漆喰で装飾し、高い左官技術を見せる土蔵。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))寿美吉旅館厨房棟(旧住質店味噌蔵)岐阜県高山市本町四丁目21

寿美吉旅館厨房棟(旧住質店味噌蔵)

主屋の北側に接して建つ旧味噌蔵。南北棟の土蔵造二階建で、屋根は切妻造鉄板葺の置屋根形式。内部一階は厨房で二階は納戸とし小屋組は登梁形式。西側に張出す下屋は鉄板葺、外壁は腰をモルタル洗出仕上、上部を格子構とし主屋とともに通りの景観に寄与する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))寿美吉旅館主屋(旧住質店店舗兼主屋)岐阜県高山市本町四丁目21

寿美吉旅館主屋(旧住質店店舗兼主屋)

高山市街の宮川西岸に位置し、通りに西面して建つ二階建旅館。もとは質店の店舗兼主屋。一階正面の出格子は、上部を長方形、下部を正方形に組む高山に特徴的な縦格子を用い、通りの歴史的な景観を伝える。内部は玄関上部吹抜の整然とした梁組に見応えがある。

国指定文化財(重要文化財)洲さき 土蔵岐阜県高山市神明町4丁目14番地

洲さき 土蔵

洲さきは、国選定の重要伝統的建造物群保存地区である高山市三町に建つ料亭で、伝統的な食文化を通して、高山の文化芸術の一端を支えてきた。地区最古となる寛政6年(1794)の町家の表構えを残しつつ、棟の切上げ等で2階の拡充を図った主屋と、地元大工によって昭和前期までに整えられた、端正な意匠の座敷を持つ客間棟は、高山の町家及び商業施設の近代の発展過程をよく示す。地域の特色を良好に伝える近代和風建築として、歴史的な価値を有している。