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静岡県・沼津市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))海瀬家住宅主屋静岡県沼津市西浦河内171-1

海瀬家住宅主屋

伊豆半島北西の山間集落に建つ旧家の主屋。寄棟造平入桟瓦葺で元は茅葺。北東を土間、南西を六間取の床上部とする。背面側は内向きの室とし、開放的な正面三間続きの座敷は祭礼時に神輿を据えて神楽を奉納する。伊豆地方の名主の風格を伝える民家として貴重。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))小栗家住宅主屋静岡県沼津市上香貫字槇島町1336-1他

小栗家住宅主屋

御用邸近くの別荘を、明治後期に移築したと伝わる住宅。東から玄関と和室二室、洋室、座敷をほぼ一列に並べる。主体部は桟瓦葺だが、洋室には青いスペイン瓦を葺く。座敷は富士山を望む北面に縁を廻らす。和風住宅の中央に洋館を挿入した特色ある構成の住宅。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)旧沼津御用邸苑地静岡県沼津市

旧沼津御用邸苑地

沼津市の狩野川(かのがわ)河口東方の島郷(とうごう)海岸に位置する。島郷海岸は,波静かで遠浅の海浜を成して白砂青松(はくしゃせいしょう)の風致景観を呈し,夏季は涼しい海風により避暑地,冬季は西方の牛臥山(うしぶせやま)と防風林が季節風を遮って避寒地として保養の適地である。苑地は旧本邸・東附属邸・西附属邸の3つの区域から成る。旧本邸の区域は明治26年(1893)に竣工し,順次整備を重ねた。明治時代後半には皇室子弟の教育施設としての整備が進められ,明治36年(1903)には東附属邸を,明治38年(1905)には本邸西側に位置していた養育係,川村純義(かわむらすみよし)の別荘を西附属邸として整備し,大正11年(1922)には全容が整った。旧本邸建物は昭和20年(1945)の空襲によって焼失したが,クロマツ林と芝生地,そして,海浜に臨み,富士山・牛臥山等を望む苑地は今も風致景観をよく保持しており,昭和44年(1969)の御用邸廃止後は,沼津御用邸記念公園として沼津市が管理している。近代における近郊海浜保養地の優れた風致景観を伝える事例として重要である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))松蔭寺山門静岡県沼津市原字東畑128-1

松蔭寺山門

境内北正面で旧東海道に向かって構える、間口三・〇メートルの一間薬医門、切妻造石瓦葺である。五平の本柱に冠木を渡し、控柱筋では差物と桁を重ねて堅固に組む。石瓦は長さ一メートルの伊豆石切石を三段に葺く。古刹の門前を特徴付ける希少な屋根の門。