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愛知県・名古屋中区

国指定文化財(重要文化財)名古屋テレビ塔愛知県名古屋市中区錦3丁目46番地

名古屋テレビ塔

名古屋市の久屋大通公園にある電波塔。昭和29年の竣工、開業で、高さ178.7mは、建設当時日本一の高さを誇った自立式鉄塔である。地上90mに展望台を設ける。通天閣や東京タワーの設計で著名な内藤多仲が最初に手がけたテレビ塔で、タワー建築の歴史上、価値が高い。当時一流の技術陣を擁して、耐風に関する実験や計算が行われ、また、わが国初のテレビ放送用集約電波鉄塔として技術的な価値も評価できる。名古屋の戦後復興のシンボルといえ、近現代都市整備のメルクマールとなった。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))朝日神社透塀(蕃塀)愛知県名古屋市中区錦三丁目2219-1

朝日神社透塀(蕃塀)

市街地に所在する旧城下の神社透垣で、大鳥居の西隣に位置する。切妻造銅板葺で疎垂木とし腕木に繰形を施す。規模は延長三間で円柱に長押付、各間連子窓に腰板壁とし、石製の控え柱で支える。尾張地方に多い形式の神前目隠し塀で、地域の歴史的景観を伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))崇覚寺本堂愛知県名古屋市中区橘二丁目601

崇覚寺本堂

名古屋市街地に境内を構える真宗寺院本堂。標準的な真宗本堂平面で外陣内の柱を省き、比較的規模が大きい。絵様は明瞭かつ伸びやかで、棟梁の八代伊藤平左衛門守富の特徴を示す。架構なども規式に則りながら、小組格天井を全面的に張るなど闊達な造形を見せる。

国指定文化財(重要文化財)愛知県庁舎愛知県名古屋市中区三の丸三丁目一番

愛知県庁舎

愛知県庁舎は,名古屋市庁舎の南隣に並んで建っている。現在の建物は昭和13年に竣工したもので,渡辺仁と西村好時が基本設計を行い,愛知県内務部営繕課が実施設計を行った。
鉄骨鉄筋コンクリート造,地上六階地下一階,一部七階建である。両側の南と北には自動車庫を配置している。外観は異なるタイル張による三層構成で,三方の中央に名古屋城大天守を思わせる破風付の入母屋造屋根を載せる。
愛知県庁舎は,西洋的な様式と城郭天守の意匠を融合させて地域色を現し,昭和前期の建築思潮で課題となっていた「日本趣味」の表現を達成しており,秀逸な意匠と高い歴史的価値を有している。