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愛知県・犬山市

国指定文化財(重要文化財)旧西園寺家興津別邸(坐魚荘) 主屋愛知県犬山市字内山18番地8

旧西園寺家興津別邸(坐魚荘) 主屋

旧西園寺家興津別邸は,我が国最後の元老として知られる西園寺公望が,静岡県蒲原郡興津町に営んだ別荘であり,主屋は大正8年に上棟された。その後,昭和46年に博物館明治村に移築された。
旧西園寺家興津別邸は,近代の政財界人が海浜の保養地に営んだ別荘建築の希少な遺構であり,来訪者の増大などに伴う増改築の過程をよく示している。主屋は端正な数寄屋の意匠を基調とし,吟味された良材と精緻な技術が駆使されており,西園寺の好んだ竹材を主材とした独創的な意匠を取り入れるなど,気品ある造形でまとめられた近代和風建築として価値が高い。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧小守家住宅主屋愛知県犬山市大字犬山字東古券498

旧小守家住宅主屋

犬山城下の東側、善師野往還の旧木戸前に位置する町家。二階前面の廊下は中古の造作で、当初は当地で「ばんこ二階」と呼ぶ低い中二階であったことがわかり、大正期の建築ながら、近世以来の形式を備えていた。旧城下の街並みを構成し、歴史的景観に寄与する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧加茂郡銀行羽黒支店愛知県犬山市大字羽黒字古市場53-1

旧加茂郡銀行羽黒支店

木造二階建、寄棟造桟瓦葺で、二階天井まで吹き抜けた玄関ホールを配す。入口より見上げる二階和室欄間に銀行ならではの彫刻を施すなど細部に装飾が見られる。銀行から診療所、公民館と変遷を遂げ、地域住民の生活拠点としての役割を担う明治期の擬洋風建築。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))吉野家住宅土蔵愛知県犬山市大字羽黒字成海郷70

吉野家住宅土蔵

離れの背面に東面して建つ。土蔵造二階建、切妻造桟瓦葺、東面に土庇を付け、主屋中央に土戸と板戸の出入口を設ける。小屋組は登り梁形式とし、一階には落し込みの板壁を用いるなど丁寧な造りである。幕末の酒造業の様相を伝え、風格ある屋敷構えを構成する。