滝学園講堂の東に接して建つ。一階部分は講堂と同時期に建てられた図書館で閲覧室、カウンターなどの痕跡を残す。これを覆う形で増築された二階部分は戦後モダニズムの特色をよく示し、縦ルーバーが並ぶ立面、ガラス窓を広くとった明るい閲覧室が特色である。

境内の西南寄りに東面して建つ。桁行二二メートル梁間二六メートル、入母屋造本瓦葺、向拝三間を付ける。大間と外陣、内陣及び余間からなり、周囲一間通りを入側とし、外陣に面した正・側面を吹き放つ。総円柱で、三斗組とするなど本格的仕様になる大型真宗本堂。

明治十八年堤防ノ兩側數里ニ亘リテ植栽セル處ニシテ樹種ハ彼岸櫻及枝垂櫻ヲ主トシ交フルニ少數ノ山櫻ヲ以テス
花色ノ紅白、花形ノ大小種々アリテ自ラ變化ニ富メリ現存ノ樹數千餘ニ達シ花時盛觀ヲ呈ス此類ノ櫻ヲ多數列植セル名勝トシテ全國唯一ト謂フヘシ

寛文三年－延宝二年（一六六三－七四）の建立。
特殊な構えをもっており書院造研究の一資料である。