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愛知県・愛西市

国指定文化財(重要文化財)船頭平閘門愛知県愛西市福原地先

船頭平閘門

船頭平閘門は,岐阜,愛知,三重の三県の県境付近,木曽川と長良川を繋ぐ水路上に位置している。
 船頭平閘門は,水位調節時の停船場となる閘室と,その両端で門扉を収容する閘頭部からなる。明治20年から同45年にかけて行われた,内務省直轄の木曽川下流改修工事で建設された。設計は青木良三郎,野村年らによるもので,明治32年10月に起工,明治35年3月に竣工した。明治から大正期における,木曽・長良川流域の舟運発達と,地域経済の活性化に寄与した。
 船頭平閘門は,躯体,門扉とも煉瓦や鉄など近代的な部材を用い,また当時の最新の構法で建設された閘門である。しかも,両端を内開きと外開きの二重の門扉とする複閘式閘門として,我が国最初期のものである。構造形式,築造技術からみて,日本近代の閘門史上,貴重な土木構造物といえる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))鈴木家住宅主屋愛知県愛西市須依町郷577他

鈴木家住宅主屋

通りの西側に占める敷地の西北寄りに南面して建つ。桁行16m梁間15mの2階建で、入母屋造桟瓦葺とし、四周に下屋をまわし、北面に寄棟屋根を突出する。座敷飾りをもつ主室や広間、仏堂風のつくりになる仏間、数寄屋造の茶室など見応えのある室空間になる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))鈴木家住宅門及び外塀愛知県愛西市須依町郷577他

鈴木家住宅門及び外塀

通りから少し入った位置に、東面して石造の門柱を構え、両脇に脇門を設ける。間口3.2mで、門柱は方0.40mの花崗岩製になり、高さ2.5m。脇門柱はやや小さくコンクリート造。塀はコンクリート造で、江戸切仕上げ風に目地を切り、棟に切石を置く。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))鈴木家住宅米蔵愛知県愛西市須依町郷577他

鈴木家住宅米蔵

主屋の南方、門の奥に東西棟で建つ2階建土蔵。切妻造妻入桟瓦葺で、東面から北面にかけて下屋庇をまわす。東側下屋は、側面に土壁、東面に竪格子を設けて、蔵前とする。妻面の窓に設けられた庇は漆喰仕上げで、持送りに絵様が施される。