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愛知県・丹羽郡扶桑町

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))覚王寺山門愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南屋敷135

覚王寺山門

1間1戸薬医門で,左右に潜門と塀を附属し,段違いの屋根を連続する。軒は二軒繁垂木,切妻造,桟瓦葺の屋根で,組物は三斗,妻飾は虹梁・大瓶束とする。虹梁等の絵様は彫りが深いが華美ではなく,総欅になる丁寧なつくりで,正面入口に相応しい品格を持つ。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))覚王寺鐘楼愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南屋敷135

覚王寺鐘楼

本堂南方にある。切石積基壇上に建ち,袴腰を簓子下見板張,擬宝珠高欄付の縁は出組詰組で受け,中備に蟇股を入れる。組物は出組詰組,蟇股・軒支輪を設ける。二軒繁垂木,入母屋造,桟瓦葺で,板天井には天女を描く。手の込んだつくりの方1間の袴腰付鐘楼。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))覚王寺大日堂愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南屋敷135

覚王寺大日堂

本堂の南西にあり,東を正面とする。8畳大の1室の背面に仏壇を張り出した平面で,1間向拝を設け,正面と両側面に切目縁をつける。屋根は宝形造,桟瓦葺で,仏壇廻りでは丸柱で組物を用いる。簡素なつくりの小堂であるが,近世の境内構成を伝える上で貴重。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))覚王寺庫裏愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南屋敷135

覚王寺庫裏

南北棟で煙出付の切妻造,妻入,桟瓦葺で,本堂とは西面の廊下で繋がる。平面は南側を土間とし,床上部は棟通りで東西に分かれ,北西部に15畳大で床・棚付の座敷を設ける。桁行24mに及ぶ雄大な規模で,禅宗寺院庫裏らしく,南妻面は海老虹梁などで飾る。