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滋賀県・大津市

国指定文化財(登録無形民俗文化財)近江のなれずし製造技術滋賀県

近江のなれずし製造技術

 本件は、琵琶湖及びその周辺の河川で獲れる淡水魚を使い、乳酸発酵させた「なれずし」の製造技術である。ニゴロブナで作る鮒ずしがよく知られているが、フナだけでなく、ハスやモロコ、アユ、ドジョウなど多様な魚を材料として作られる。酸味の強い独特の風味を持ち、主に正月や祭りなどの行事の際に食される。
 その製法は、フナの場合、ウロコや内臓を取り除いた魚を塩と米飯で一定の期間漬け込み、発酵を進ませて作る。ハスやモロコなどの小型の魚の場合は、漬け込む日数は短期間で、またコイやマスなどの大型の魚の場合は、大きい骨を取り除くなどしてから漬け込むなど、魚種や魚体の大小に応じた作り方が伝承されている。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))清水家住宅主屋滋賀県大津市観音寺90-7

清水家住宅主屋

旧琵琶湖西岸の敷地に建ち、二戸一棟の長屋の一軒分が残る。南正面の玄関の西側に勝手口と土間を配し、琵琶湖側の東列を正面入母屋造として座敷を並べ、縁を廻らす。二階も東側に座敷を並べる。各室の座敷飾や欄間も洗練される。戦前の上質な長屋建築の遺構。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))柴山家住宅滋賀県大津市中央一丁目115-4

柴山家住宅

通りから折曲りにのびる小路に東面する二戸一棟の二階建長屋北半部。間口がやや広く、一階前面に格子を建て、二階も広いガラス窓とする。上下階とも真壁造で上階軒は出桁造の軒天にケヤキ板を張る。内部も床に数寄屋意匠を加味するなど大津長屋の好例となる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))丸亀家住宅滋賀県大津市中央一丁目115-8

丸亀家住宅

通りから小路を入った突当りに南面して建つ、二戸一棟の木造二階建長屋の東半部。間口二間強、奥行五間で、正面東寄りの玄関にガラス戸を建て、西側に出格子を作る。平面や正面は西隣に連なる別宅と同様だが、円形の下地窓や欄間などの意匠に相違も見せる。