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京都府・乙訓郡大山崎町

国指定文化財(重要文化財)聴竹居(旧藤井厚二自邸) 本屋乙訓郡大山崎町大字大山崎小字谷田77番

聴竹居(旧藤井厚二自邸) 本屋

聴竹居は,京都帝国大学教授藤井厚二が住宅の理想を追求し,試行を重ねて完成させた自邸である。本屋は昭和3年の建築で,機能性や合理性を重視した平面計画になり,幾何学的形態と和風のしつらえを組み合わせ、洗練された空間を実現している。また妻壁に換気窓を,床下に導気口を設けるなど,室内環境改善の工夫も試みられる。敷地内には,閑寂を楽しむための「閑室」や「茶室」が建てられ,いずれも数寄屋の意匠を基本としながら伝統にとらわれない自由な設計となっている。
聴竹居は,工学的理論に基づいて設計された木造モダニズム住宅の先駆的事例として,住宅史上,建築学上,高い価値が認められる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))離宮八幡宮透塀京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷21-1

離宮八幡宮透塀

本殿の側背面にコ字形に配された透塀で、側面六間、背面八間とし、前端は拝殿釣殿端部に取付く。基壇上に建ち、腰までを羽目板、腰長押と内法長押で軸を固め、菱格子をはめる。軒は疎垂木で、屋根は銅板葺とする。簡素な意匠ながら、格調高い結界装置である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))離宮八幡宮手水所京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷21-1

離宮八幡宮手水所

中門の南西に南北棟で建つ。切妻造桟瓦葺で、二本の丸柱の前後に控柱をたて、柱上に渡した男梁で桁を受け、屋根を支える。両妻には板蟇股をおいて棟木を受ける。懸魚や蟇股の意匠は境内の他の建物と共通し、復古的な意匠を持つ。洗練された境内景観を演出する。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))離宮八幡宮中門京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷21-1

離宮八幡宮中門

拝殿正面に位置し、本殿、拝殿、中門を一直線に並べる。四脚門形式で左右に矩折に袖塀を付属する。本柱、控柱とも角柱で、両開の桟唐戸を吊る。軒は二軒で優美な反りをもたせる。妻に板蟇股を配し、正面蟇股には東福寺月下門の意匠を引用し、外観を引き立てる。