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大阪府・豊中市
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)西山氏庭園(青龍庭)大阪府豊中市
鉄道沿線に開発された住宅地に昭和15年(1940)に造営された枯山水の住宅庭園。主庭の設計は作庭家の重森三玲(しげもりみれい)で,枯滝石組(かれたきいしぐみ),枯(かれ)流れがそれぞれ龍の頭,胴体を表す。近代になって鉄道沿線に開発された住宅地に残る庭園の事例として重要。
国指定文化財(登録記念物)マチカネワニ化石大阪府豊中市
マチカネワニ化石(Toyotamaphimeia machikanensis:古事記に出てくるワニの化身であるという豊玉(とよたま)姫(ひめ)にちなむ)は,昭和39年大阪府豊中市待兼山町にある大阪大学豊中キャンパスの理学部建築現場の大阪層群と呼ばれる地層の粘土層(約45万年前)から発掘された,日本で初めて発見されたワニ化石である。ワニ化石の中で最も完全な骨格化石の一つで,ワニ類の中でも大型(全長6.9m~7.7mと推定されている)で,頭骨の長さが1mを優に超えるという他のワニ類には見られない変わった特徴を示し,ワニ類の系統学的位置について世界的にも関心を集めている。さらに,産出層からの花粉化石などから,生息当時は温帯性気候であることが推定される。
マチカネワニ化石は,ワニ類の進化を解明する研究においても不可欠な標本として,世界的にも注目されている。マチカネワニ化石は,国立大学法人大阪大学の総合学術博物館での常設展示により学内外に対し公開が図られるとともに,地元豊中市のシンボリックな文化遺産として保護・継承活動が活発に行われている。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))日本民家集落博物館北河内の茶室大阪府豊中市服部緑地1-2
切妻造、茅葺で、四畳半の茶室と三畳の勝手からなり、濡縁をつけた貴人口は、縁端を壁として躙口や勝手の縁とを明瞭に画する。貴人口上部に櫛形窓、床脇に下地窓を穿つ。出節丸太の床柱、磨丸太の床框の他は簡明な意匠で、上層農家の茶室の好例。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))日本民家集落博物館堂島の米蔵大阪府豊中市服部緑地1-2
桁行六間、梁間二間、切妻造、本瓦葺、妻入の土蔵。小屋組は、曲がり材の梁を折置に組む和小屋とする。正面扉口は、内側を木瓜型に縁取った観音扉と土戸及び格子戸を建て込み、正背面に一所、妻面に各二所の窓を開く。かつての堂島蔵屋敷を偲ぶ貴重な遺構。