畿内周辺を支配し政権を担った戦国大名・三好長慶の本拠で、政庁機能を持った山城跡。標高１８２ｍの三好山に築かれ、東西約５００ｍ、南北約４００ｍで３つの曲輪群からなる摂津国最大規模の城跡。織田政権直前の戦国時代の政治・軍事を知る上で貴重である。

大学農場本館の背面側に建つ。平屋建、切妻造金属板葺。南北棟で東側に庇を延ばし出入口とする。壁は漆喰仕上、腰下モルタル洗出し。妻壁上部に円形通気口を設置。内部は土間で、南半に根太天井を張り、北半はトラス組を現す。真壁造で他施設と意匠を変える。

大学農場本館の西側に建つ。平屋建切妻造金属板葺。外壁は漆喰仕上で腰下はモルタル仕上。南・東・北棟からなるコ字形平面で、内部は一部に床を張り打上天井、その他は土間で小屋組のキングポスト・トラスを現す。コテージ風意匠で縦長窓が並ぶ農場施設。

大学農場本館の東側に建つ。平屋建、切妻造赤色桟瓦葺、東西妻面に出入口を設ける。アーチ窓と矩形窓を併置し、繰型付方杖を付し、コテージ風意匠を示す。内部は中廊下に北側３室、南側２室を並べ、天井や金物に幾何学調意匠を凝らす。瀟洒な農場施設。