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大阪府・柏原市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))安田家住宅主屋大阪府柏原市大字青谷2160

安田家住宅主屋

龍田道沿いの集落に建つ旧庄屋の茅葺農家。平屋建、入母屋造平入で、下屋を本瓦葺とする。当初は二列五室の奥深い間取りで、上手奥座敷列を増築した。広い土間を煙返しの梁でカマヤとニワに区画する。敷鴨居に突止め溝を用いるなど河内地方の古式を示す。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)鳥坂寺跡大阪府柏原市

鳥坂寺跡

 鳥坂寺跡は,大阪府柏原市大字高井田に所在し,大和(やまと)川に臨む生駒山地末端の丘陵上に位置する古代寺院跡である。
 周囲には,鳥坂寺跡を含めて「河内六寺」と呼ばれる寺院跡のほか,7世紀まで造営が続く平尾山古墳群が存在している。発掘調査の結果,金堂,塔,講堂,回廊などが確認され,伽藍(がらん)中枢部の規模がほぼ判明し,その東側では,僧坊や食堂(じきどう)と推定される掘立柱(ほったてばしら)の建物群があることも明らかとなった。年代は,出土した瓦や土器の分析から,7世紀後半に創建され,概ね10世紀まで存続していたようである。
 出土遺物には多量の瓦類や墨書(ぼくしょ)土器がある。このうち,軒瓦(のきがわら)は朝鮮半島の特徴を有しており,渡来人との関連が窺える。また,「鳥坂寺」と墨書された土師器(はじき)が出土しており,ここから,この寺院跡が天平勝宝(てんぴょうしょうほう)8年(756)に孝謙(こうけん)天皇が難波宮(なにわのみや)へと向かう途中に立ち寄った「河内六寺」の一つ,「鳥坂寺」であることが明らかとなった。
 鳥坂寺跡は伽藍中枢部及び周辺施設の状況が判明し,特に金堂などの遺構の残存状況は良好である。また,7世紀後半における当該地域の重要性を物語るとともに,古代寺院関連の遺跡において寺の名称が明らかとなった事例としても重要である。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)田辺廃寺跡柏原市田辺

田辺廃寺跡

S50-5-119[[田辺]たなべ]廃寺跡.txt: 大和川と石川の合流点の東、国分の平地の南端に低い丘陵があり、春日神社の社叢が見られる。この神社境内には、白鳳時代に創立を見、天平時代に整備された寺院跡が存在する。南門から大きく離れて中門があり、さらにその北に東・西両塔が配置され、その北に金堂の諸遺構がたしかめられている。南門、中門、金堂は瓦積基壇の制をとり、金堂には脇侍の台座がなおのこされている。東塔は〓(*1)積基壇、西塔は瓦積基壇であり、対称の妙を示す小規模な三重塔である。この寺院跡は、著名な外来系民族[[田辺史]たなべのふひと]家の本貫地に建立されており、白鳳時代から中世までの間法灯を伝えるが、終始その間同氏を背景に盛衰した寺院と考えられ注目される。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)松岳山古墳柏原市国分市場

松岳山古墳

圓型ニシテ丘陵ノ頂ニ在リ頂上ニハ石棺ノ上部ヲ露出シ其ノ全面ニ朱色ヲ塗抹セルアリ圓孔ヲ穿テル側石其ノ前後ニ接ス 往年此ノ地ヲ發キテ船氏ノ墓誌及古鏡三面ヲ發見セリ