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大阪府・泉北郡忠岡町
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))紙本墨画蓮図(能阿弥筆/自詠和歌及七十五歳の款記がある)大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-9-26
本図は、足利将軍家に仕えた能阿弥の最晩年の小品である。能阿弥は、将軍家の書画コレクションに直接関わることのできた立場から、唐物、すなわち良質な中国宋元画に触れる機会があり、それらを研究して自らの画風を形成した。当時は、南宋の牧谿という画僧の柔らかい画風がもてはやされたが、本図はその特徴を良く示している。画中に能阿弥自作の和歌と75歳のサインが記されている。後の狩野派などにも大きな影響を与えた阿弥派の初代による最晩年の基準作として貴重である。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))正木記念邸中門大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-774-2他
編笠門形式の棟門で、檜皮を葺く。丸太柱を根曲りのナグリ材の控柱で支え、竹簀戸を両開きに吊る。屋根は楕円平面で丸太垂木を放射状に配り、楕円状の小舞と広小舞、放射状のガマを重ねて軒を構成する。茶人であった施主の好みを示す、妙味豊かな露地門。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))正木記念邸腰掛待合大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-774-2他
主屋南東側の塀沿いに建つ。桁行四・一メートル梁間一・四メートル、木造平屋建、招造屋根の銅板葺で、北半を腰掛とし、南半の砂雪隠を落棟とする。壁は土壁で腰掛北面に矩形の窓を穿つ。軸部材や軒廻りは主として丸太を使い、落ち着いた露地空間を構成する。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))正木記念邸主屋大阪府泉北郡忠岡町忠岡中2-774-2他
南面する入母屋造桟瓦葺で、正面に渡廊下を介して玄関を構える。西端に土間を張出し、上手前列に八畳三室を並べて縁を廻らせ、北東隅に三畳台目と六畳の茶室を設ける。主室の琵琶棚と書院を取り込んだトコや、座敷境の欄間など、室内意匠も洗練された和風住宅。