摩耶山南麓中腹に建つ。鉄筋コンクリート造Ｌ字形平面の四層各階に水平庇を廻らして曲面を強調し、大きな開口を開ける。内部の大ホールや大食堂は、大梁と柱形で大空間を分節し、舞台等にアールデコ調意匠をみせる。かつての山上リゾート施設の有様を示す。

キャンパス中央部を南北に貫通し、管理棟と３号館を接続する鉄筋コンクリート製の階段。中央部を芝生敷として両端に幅2メートルの屋根付の階段を通す。最下部は幅15メートルの大階段とする。管理棟、３号館と一体でキャンパスの基幹部分を構成している。

管理棟の北側に並行して建つ鉄筋コンクリート造3階建の校舎。窓上に設けた長方形枠の高窓など管理棟と共通の造形表現を基調としつつ、片廊下式の均質な教室配置にあわせて変化を加えたデザインで全体をまとめる。管理棟とともにキャンパスの核をなしている。

六甲山地南麓のキャンパス中央に南面して建つ。鉄筋コンクリート造3階建、75メートルに及ぶ長大な正面の1・2階壁面を後退して独立柱を並べ、柱にテーパーをつけて細くみせるなど重量感を抑えたデザインでまとめる。大学の顔として親しまれる象徴的施設。