二号棟と三号棟の東に建つ。鉄骨造平屋建南北棟、屋根は切妻造人工スレート葺。外壁は木下地のモルタル塗で、腰はスクラッチ・タイル貼。内部は北面の幅一杯に舞台を設ける。鉄製のフィンク・トラス小屋組で大空間を実現。戦前期の希少な鉄骨造の学校講堂。

四号棟の南、東渡廊下を越え東に延びる木造二階建切妻造桟瓦葺。北側片廊下の普通教室棟で中央東寄りに防火壁を立上げる。南面は柱を上下階に通した出窓で欄間付の横連窓、窓下は引出収納。二階階段ホールに独立円柱が立つ。創意現れた戦後復興期の学校建築。

三号棟の南、東渡廊下を越え東に延びる木造二階建切妻造桟瓦葺。北側片廊下の南に普通教室を並べ、中央東寄りに防火壁を立上げる。南面は側柱筋の外に柱を立て出窓とする構成。窓は横長窓で欄間も開け大開口を確保。窓間と腰は横板張。構成に創意ある教室棟。

二号棟の南、東西渡廊下の間に建つ木造二階建切妻造桟瓦葺。西の階段室は片廊下の北に取付く直線階段。東渡廊下上に二階が張出す。南面は横連窓で開口大きく、窓間と腰を横板張。北面は窓を一間毎に開け、モルタル塗仕上。竣工が前後する棟と少し異なる構成。