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兵庫県・丹波市
国指定文化財(重要文化財)高座神社本殿兵庫県丹波市山南町谷川

高座神社は丹波市南部の山裾に鎮座する神社で,本殿は宝永2年(1705)に地元の大工によって建立された。身舎の桁行を正面五間とする流造形式で,中央に入母屋造,軒唐破風付の向拝を付け,さらに屋根の左右に千鳥破風を飾る。全体に建ちが高く,独創的な屋根形式をもつほか,組物を三手先とし,要所に彫刻を配して彩色を施し,妻飾は蟇股を据えた装飾性豊かな二重虹梁大瓶束とするなど,細部意匠にも技巧を凝らす。
高座神社本殿は丹波地方の近世神社本殿の中で最大級の規模を有し,全体的に上質かつ華やかで,向拝の形式や,彫刻等の彩色技法などに当地方の社殿の建築的特徴が認められる。顕著な地方的特色と意匠的独創性を備えた神社本殿として価値が高い。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧西垣家住宅塀兵庫県丹波市柏原町柏原字竪町588

主屋正面から座敷前の庭園を囲み、敷地後方の畑地を区画する塀。北面と東面に出入口を設け、舞良戸をたてる。木造、真壁造で、外側を腰板張、上部漆喰塗とし、腕木で軒桁を受け切妻造の屋根を架ける。良好な庭園景観を作り、街路からの歴史的景観に寄与する。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧西垣家住宅旧納屋兵庫県丹波市柏原町柏原字竪町588

主屋の東方に西面して建つ。桁行七・八メートル、梁間四・九メートルの切妻造で、西面と南面に下屋を設ける。外壁は真壁で、半間毎に窓を設ける。後に床を張り、北端に二階を設けアトリエとして使用された。敷地後方の屋敷構えを構成する建物。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧西垣家住宅主屋兵庫県丹波市柏原町柏原字竪町588

旧武家地に西面して建つ。木造二階建、入母屋造で、正面二階に縦長の虫籠窓を三箇所開き、軒まで塗り込め整った外観。一階は通り土間に沿って二列五室を配す。軸部は木太く堅牢な造りで、座敷は廻縁や天井の棹縁に面皮材を用い、数寄屋風の意匠も取り入れる。