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兵庫県・淡路市

国指定文化財(重要文化財)江埼灯台兵庫県淡路市野島江崎字小磯17番

江埼灯台

江埼灯台は、明石海峡をのぞむ淡路島の北端に位置する。兵庫開港に備え、英国との取り決めに基づき、英国人技師R.ヘンリー・ブラントンの指導により、明治4年に建設された、我が国最初期の洋式灯台である。交通の要衝である明石海峡を行き交う船舶の安全を守り続けてきた我が国主要航路標識の一つに数えられる。灯台及び設備の設計を手がけた英国のスティブンソン社が、日本の灯台のために考案した、先駆的な免震装置の貴重な現存例としても、歴史的価値が認められる。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)舟木遺跡兵庫県淡路市

舟木遺跡

淡路島の北部の標高150~200mの丘陵上に位置する,弥生時代後期から終末期にかけての集落遺跡。長期間にわたり鉄器生産や海を介した他地域との交易を行っており,弥生時代後期から終末期にかけての拠点的集落の実態を示す重要な事例。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)五斗長垣内遺跡兵庫県淡路市

五斗長垣内遺跡

淡路島北部に所在する弥生時代後期初頭から後期後葉までの集落跡。石器生産から鉄器生産へと変遷したことがたどれ、鉄器製作技術のあり方が良くわかるという点できわめて貴重であり、弥生時代の鉄器製作跡としては初めての指定である。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)徳島藩松帆台場跡淡路市

徳島藩松帆台場跡

松帆台場跡は、幕末、大阪湾防衛計画の一環として、瀬戸内海上交通の要衝である明石海峡の防備を目的として、徳島藩によって淡路島最北端に築造された砲台である。安政5年(1858)着工、文久元年(1861)までの4箇年に亘り工事が進められた。台場は、海側に三角形の突出部が2基並んだM字型を呈し、東側に目隠し土塁が延び、堡塁内部には火薬庫、弾薬庫、調練場等の施設が設けられた。台場の南側には、台場からの砲撃力が及ばない海上の敵を迎撃するため、御備船(バッテラー)という小型高速船を係留する港湾施設である松帆湊が築造された。湊は安政6年に着工、文久2年には湊内の掘削と係留岸壁の工事が完了するなどほぼ完成をみた。発掘調査によれば、湊は風化花崗岩の岩盤を掘削して岸壁を造り出し、北東辺が約43m、南東辺が約41.5 mの平行四辺形に近い平面形を呈し、深さは約4mであったことが判明した。幕末開国期の欧米列強の軍事的緊張のなか明石海峡防備のため造営された松帆台場跡は、当時の我が国の政治・外交を知る上で欠くことのできない重要な遺跡である。