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兵庫県・神崎郡神河町

国指定文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)川上の地蔵盆行事兵庫県神崎郡神河町

川上の地蔵盆行事

 川上の地蔵盆行事は、兵庫県神河町の川上区に伝承される、花だんごと呼ばれる色鮮やかな独特の供物を伴う地蔵盆の行事である。花だんごは、行事当日に、川上区の6つの組ごとに作られる。米粉に水を混ぜてこねたものを蒸してから杵と臼でつき、板状にして菱形に切り分け、その四方にはさみで切り込みをいれ、花弁のように曲げて花の形を作る。これを竹串に刺し、中央に「花」の文字を書き入れ、木桶に山型になるように飾り付ける。完成した花だんごは、地区内にある福田寺境内の地蔵に供えられ、地蔵の供養とともに、子供の健やかな成長や無病息災が祈願される。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧難波酒造醸造蔵兵庫県神崎郡神河町中村砂山161

旧難波酒造醸造蔵

主屋の背面に建つ。桁行三〇メートル梁間一〇メートル、切妻造の南北棟で、西面に下屋を設ける。小屋組は登梁形式である。内部は一室で、大径の梁をかけ渡し、一部二階を設ける。酒造業に欠かせない施設で、店舗兼主屋とともに近世の酒造施設の構成を伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧難波酒造茶室兵庫県神崎郡神河町中村砂山161

旧難波酒造茶室

土蔵の北に建つ。南北棟の切妻造桟瓦葺で、西面に下屋を設ける。浴室として建てられたが、大正期に茶室に改修された。内部は三畳の茶室と水屋からなり、茶室は床の間と地袋付の棚を備える。杉の良材を用いた端正なつくりで、商家の暮らしぶりの一端を示す。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧難波酒造土蔵兵庫県神崎郡神河町中村砂山161

旧難波酒造土蔵

主屋の北西に廊下で接続する。土蔵造二階建、東西棟の切妻造で、外壁は土壁、上部竪板張である。南面の戸口に観音開きの土戸、裏白戸、板戸、網戸を建込む堅牢な構えで、丁寧な左官仕事で仕上げる。貴重品を収蔵した、商家の暮らしに欠かせない土蔵。