文化遺産オンライン

カテゴリで見る

奈良県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))育成幼稚園園舎兼日本聖公会櫻井聖保羅教会礼拝堂奈良県桜井市大字桜井70

育成幼稚園園舎兼日本聖公会櫻井聖保羅教会礼拝堂

JR桜井駅南東にある園舎兼礼拝堂。木造二階建切妻造桟瓦葺で外壁は下見板張、腰は一部モルタル洗出仕上で、上部に矩形と尖塔アーチ窓を開く。一階は園舎、二階は東西に長い単廊の礼拝堂とし、小屋組はシザートラス。地域が親しむ切妻屋根の園舎兼礼拝堂。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))奈良県ホケノ山古墳出土品奈良県橿原市畝傍町50-2

奈良県ホケノ山古墳出土品

 ホケノ山古墳は、奈良盆地の東縁に所在する出現期の前方後円墳で、全長約80m、古墳時代初頭(3世紀中頃)の築造と推定される。後円部の墳頂部中央に築かれた、石槨と木槨の二重構造からなる「石囲い木槨」
から出土した副葬品一括で、画文帯同向式神獣鏡一面や破砕鏡のほか、素環頭大刀をはじめとする刀剣類や各70点以上の銅鏃・鉄鏃、鉄製農工具類、装飾性に富んだ二重口縁壺、小形丸底土器からなる。特に、銅鏡は意図的に破砕した破鏡と完形での副葬の二種がみられ、この時期の鏡の副葬を示すものとしても注目される。また、鏃の目立つ副葬品組成をとる点も特徴的である。木槨上部を取り囲むように置かれた壺形土器の在り方は、のちに前方後円墳墳頂主体部上で盛行する、墳頂祭祀への繋がりを想起させる。
 これらは、弥生時代から古墳時代への過渡期において、古墳文化の成立過程や開始年代を示す資料であり、古墳時代前期に盛行する副葬品組成や壺形土器を主体とした埋葬儀礼の実態をよく表している。畿内中枢部に位置する古墳の質・量ともに優れた副葬品であるとともに、古墳時代の開始を語る上で欠かせない一括である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧増岡家住宅外蔵奈良県宇陀市大宇陀西山91

旧増岡家住宅外蔵

敷地北端中央に南面して建つ二棟一体の土蔵。二階建切妻造平入桟瓦葺。米蔵東に一段棟の低い味噌蔵を接続。正面下屋は味噌蔵屋根から葺降ろし、下屋中央に井戸を設ける。小屋組は米蔵は和小屋、味噌蔵は登梁形式。敷地外郭をなす土蔵。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧増岡家住宅内蔵奈良県宇陀市大宇陀西山91

旧増岡家住宅内蔵

敷地中央に建つ家財蔵。土蔵造二階建切妻造平入、置屋根形式の桟瓦葺、東側に接続する離れとの廊下を蔵前とする。外壁は漆喰塗仕上で腰に焼杉板を張り、蔵前は中塗仕上とする。内部は各階板張。建築当初の雰囲気を残し、離れと一体で敷地中央の景観を形成。