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岩手県・和賀郡西和賀町
国指定文化財(重要有形民俗文化財)沢内及び周辺地域の積雪期用具和賀郡西和賀町沢内太田3-32
北上川の支流和賀川の最上流に位置する沢内地域は、奥州と羽州を分ける奥羽山脈に抱かれた地域で、夏季にはヤマセの影響で凶作に悩まされ、長期に及ぶ積雪期には多雪の条件を強いられる自然環境下におかれてきた。
この収集は、沢内及び周辺地域の冬ごもりの準備から、翌春の消雪するまでに繰り広げられてきた生活の用具類を、他地域との比較を考慮しつつ、体系的にまとめたものである。家屋内に営まれる生活の用具類をはじめ、積雪期に展開されてきた種々の生産活動に使用されてきた用具類などが巨細に収集されており、めぐり来る春の訪れを待ちながら営々と生活してきた痕跡を即物的に知る上で貴重なものである。
国指定文化財(重要有形民俗文化財)マタギの狩猟用具和賀郡西和賀町沢内太田3-32
東北地方では、マタギ・ヤマダチ・鉄砲打ちなどと呼ばれる狩人が住みついて冬から春先にかけて狩猟にしたがう生活が営まれてきた。
この収集は奥羽山脈沿いのマタギ集落を中心に、狩猟用具・服物携行用具・処理加工用具・信仰用具などをとりまとめたものである。特に、熊狩りや野兎狩りの用具の収集は質量ともに優れている。
国指定文化財(重要有形民俗文化財)沢内のまるきぶね和賀郡西和賀町沢内太田3-32
沢内のまるきぶねは、杉の一木を刳ったもので、岩手県和賀郡の和賀川の護岸工事の際に石を運ぶために使用したという伝承があるが、古くは同じ型のまるきぶねを同地方で渡し舟として使用していたとも伝えられてているものである。