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和歌山県

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))笹野家住宅表門及び塀和歌山県御坊市薗字新町731他

笹野家住宅表門及び塀

表門は通りからやや奥に建つ棟門で、切妻造桟瓦葺で楣上に小庇を設ける。門口は引違い格子戸、内両開き板戸を建込む。塀は表門の左右に延びる真壁造の高塀で、斜めに曲がる隅柱を菱形とするなど凝ったつくりである。屋敷の表構えを格調高く演出している。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))笹野家住宅土蔵和歌山県御坊市薗字新町731他

笹野家住宅土蔵

主屋の前方、通りに面して建つ。土蔵造二階建、南北棟の切妻造本瓦葺。外壁は一階海鼠壁、二階白漆喰塗で、玄関脇となる東面に片開き窓と戸袋風の額縁を並べた飾窓を設ける。南面の戸口に両開き鉄扉を備えるなど堅牢なつくりで、重厚な表構えをかたちづくる。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))笹野家住宅離座敷和歌山県御坊市薗字新町731他

笹野家住宅離座敷

旧屋敷地からの移築で、主屋の南西に廊下で接続する。平屋建、南北棟の入母屋造本瓦葺で、座敷二室を並べ、上手の十畳間は、床の間、床脇、付書院の座敷飾を構える。柱や長押に栂材を用い、端正な意匠をみせる明治前期和風建築の好例である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))笹野家住宅主屋和歌山県御坊市薗字新町731他

笹野家住宅主屋

中心市街地の南西部にある。二階建の桟瓦葺で、北に玄関を開き、右脇に応接間、南に座敷二室を配し、二階に座敷二室や茶室をもつ。巧みな廊下の構成や応接間の洋風意匠、二階座敷の矩折れに配した床脇など、随所に近代の手法を取込んだ昭和前期の和風住宅。