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和歌山県・伊都郡高野町

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))密厳院苅萱堂和歌山県伊都郡高野町大字高野山478

密厳院苅萱堂

金剛峯寺の東方に所在する仏堂。北面して建つ入母屋造檜皮葺東西棟の南に入母屋造銅板葺の南北棟を接続。内部は西に引導地蔵の内陣、東に親子地蔵の内陣を配し、両内陣を結ぶ南側通路は苅萱親子の悲話の絵解き場。街路沿いに建ち地域の歴史的な景観を形成。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))光臺院経蔵和歌山県伊都郡高野町大字高野山649

光臺院経蔵

参道の西方に位置する校倉造の経蔵。切石積の基壇上に東面して建つ宝形造本瓦形銅板葺。礎石に円柱の床束を立て、井桁に組んだ台輪に校木を積んで丸桁を載せ、軒は一軒半繁垂木とする。内部は一室の板敷で猿頬天井張。同高に校木を積み上げる端正な姿の経蔵。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))光臺院多宝塔和歌山県伊都郡高野町大字高野山649

光臺院多宝塔

高野山五之室谷に位置する真言宗別格本山寺院の多宝塔。庭園内の築山上に建ち、下層は四方に擬宝珠高欄付縁を廻らし、組物は出組。上層は四手先とし軒は上下とも二軒扇垂木。屋根と亀腹は銅板葺。蟇股に菊花紋を掲げ、精緻なつくりで、名刹に相応しい多宝塔。

国指定文化財(重要文化財)金剛峯寺本坊 築地塀和歌山県伊都郡高野町大字高野山

金剛峯寺本坊 築地塀

紀伊山地北方の山上盆地高野山の中央に所在する、高野山真言宗の総本山。中心をなす大主殿及び奥書院は、客殿と庫裏、書院を接続した複合建築で、文久2年(1862)の建築。独特の間取と屋根形式を示す、高野山諸寺院に特徴的かつ伝統的な本坊の形式の規範であり、総本山寺院に相応しい破格の規模と威容を誇る。大主殿の上段や上々段、大広間などの諸座敷や、皇族の休憩所や座主の控え間となった奥書院などは、良材を用い、彫刻や絵画、金物などに意匠を凝らして、高い格式を示す。境内には江戸前期から幕末までの、幾多の被災を超克し復興を遂げた堂舎が群として残り、歴史的に価値が高い。