敷地南面の石垣上の東寄りに開く門と左右に延びる塀。コンクリート造のモルタル洗出し仕上。門は角形の門柱を間口二・四メートルで立て、塀は壁面に柱形を表し、門塀とも頂部に見切二段をあしらい表情をつける。伝統的な屋敷構えに近代的な彩りを添える。

町西部の旧三尾村中心部の高台に南面して建つ。入母屋造桟瓦葺の平家建で、正面東端に入母屋造の角屋を出し、西側に寄棟造の別棟を付す。東に土間、西の前後に各3室を配し、前列上手に座敷、別棟に洋室を設ける。カナダ移民が故郷に建てた上質な和風住宅。

敷地東面の南端に開く門と左右に延びる塀。コンクリート造のモルタル洗出し仕上。門は角形の門柱を間口一・八メートルで立て、頂部を宝形につくる 。塀は下端を土台状、頂部を笠木状につくりだし、壁面に柱形を表す。洋風住宅の表構えを瀟洒に整える。

町西部の旧三尾村にある洋風住宅。寄棟造洋瓦葺の二階建、外壁下見板張ペンキ塗で、南面中央の玄関ポーチは円柱やアーチ状の垂壁を用いて洋風意匠を強調する。内部はホール中心の洋式の空間構成に和室を混在する。カナダ移民で知られる三尾地区の象徴的存在。