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鳥取県・東伯郡三朝町
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))南菀寺山門鳥取県東伯郡三朝町大字三朝字下平205-3
市街地から庫裏に至る石段の途中に建ち、桁行一間梁間一間、楼門、入母屋造桟瓦葺である。下階を漆喰塗で厚く覆って通路をアーチ状につくり、上階は四面とも竪格子とし、軒は二軒繁垂木で、棟に鵄尾を上げる。いわゆる竜宮造の形式で、特異な伽藍景観を形成する。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))木屋旅館鳥取県東伯郡三朝町大字三朝895他
三朝温泉中心部の河畔に建つ旅館で、建築面積516㎡、木造2階建一部3階建、桟瓦葺及び鉄板葺で、地階に浴室を設ける。各客室は意匠を凝らし、外部は各階に庇を付け、窓に高欄を付ける。温泉街の発展とともに増築を重ね、複雑で特徴的な外観を造り上げる。
国指定文化財(国宝)三仏寺奥院(投入堂)鳥取県東伯郡三朝町大字三徳
三仏寺奥院(投入堂) 一棟
投入堂はもと三仏寺鎮守の蔵王殿と称されたものである。建立年代は明らかでないが、平安時代の様式をもっている。その後の沿革は永和元年(一三七五)修理を行ったことが知られるだけで、ほかは明らかでない。
堂は山腹の岩窟内に崖にかかって建てられた小規模な建築で、床下はきわめて長い柱で支えられ、いわゆる懸造をなしている。全体に木割が細く、柱、桁、梁、垂木などには大きく面をとり、垂木の勾配は緩く、流造の母屋の両側に庇屋根をつけるなどの変化に富んだ構造も、よく平安時代の特徴を表している。この堂は山陰地方において最も古く、かつ平安時代の優れた意匠と、奇抜な構成をもつ類稀な遺構である。なお堂の右側(向かって左側)にある愛染堂(附)は小さな建築ではあるが、投入堂と同時の建立と考えられる。
【引用文献】
『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))三朝橋鳥取県東伯郡三朝町三朝
三朝温泉街を東西に貫流する三徳川に架かる,橋長69mのRC造7連桁橋。4本の円柱と貫,肘木等から構成される橋脚に,桁高を抑えたT形桁を載せ,床版両端で板敷風に目地を切り,橋上には擬宝珠高欄,春日燈籠を設けるなど木橋を意識した丁寧なデザイン。