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島根県・出雲市

国指定文化財(重要文化財)出雲日御碕灯台島根県出雲市大社町日御碕字秘台原山1478番

出雲日御碕灯台

島根半島の西端、日御碕に位置する。明治後期になって灯台建設が進捗した日本海沿岸に、明治36年に建設された洋式灯台で、高さ44mと、当時最も高い塔高を誇った。ブラントンが考案した二重円筒(にじゅうえんとう)構造を外側は石造、内側はレンガ造に応用するなど、洋式灯台技術の定着をしめす。設計は石橋絢彦(いしばしあやひこ)(逓信省(ていしんしょう)航路標識管理所)で、日本人技師が手掛けた石造灯台の到達点として評価される。美保関灯台とあわせ、山陰地方の航路の安全・発展に寄与した。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅土蔵島根県出雲市大社町菱根字山路1130

上野家住宅土蔵

奥座敷の西側に連続して建つ家財蔵。土蔵造二階建、置屋根式の切妻造桟瓦葺で、東端1間の棟を切上げる。外壁は漆喰塗で北面東端に戸口を設ける。内部は上下階とも板敷、小屋は登梁とする。主屋、奥座敷と並び建ち、集落の歴史的景観を形成している。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅奥座敷島根県出雲市大社町菱根字山路1130

上野家住宅奥座敷

主屋の西側に接続して建つ。切妻造桟瓦葺の二階建で正背面に下屋を付す。内部は上下階とも8畳の座敷と3畳の控間からなる。正面は下屋全面を硝子戸、二階を両端戸袋付の硝子窓とするなど開放的につくる。出雲地方における民家の近代的な展開をよく示す。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))上野家住宅主屋島根県出雲市大社町菱根字山路1130

上野家住宅主屋

北山山系南裾の集落の名主宅。主屋は旧大社街道に面する敷地中央に南面して建つ。入母屋造茅葺の平屋建で、四周に桟瓦葺の下屋を廻す。東に土間、西の前後に各3室を配して南西二面に縁を廻し、前列奧に座敷を設ける。出雲地方の伝統形式を伝える近世民家。