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岡山県・津山市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))中山神社幣殿岡山県津山市一宮695-2
拝殿同様江川三郎八の設計。桁行一間梁間一間で、桁行は実長三間分の柱間を成の高い頭貫で支える。組物は大斗肘木で屋根は切妻造檜皮葺。柱間は全て開放とし高欄を付す。特異な吹寄垂木の船底天井は江川設計の木山神社幣殿と類似する等、その作風をよく示す。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))中山神社拝殿岡山県津山市一宮695-2
本殿が重文の神社拝殿。入母屋造檜皮葺平入で正面に唐破風向拝を付す。設計は江川三郎八。正面中央を両折板唐戸とし他は格子戸引違を建て廻らす。特異なプロポーションの扱いや、吹寄垂木や格天井、直線的な舟肘木の使用等、随所に江川の作風が看取される。
国指定文化財(重要伝統的建造物群保存地区)津山市城西岡山県津山市
津山市城西は、津山城下町の西部に成立、発展した寺町及び商家町で、城下町を東西に貫く出雲往来を軸に江戸時代以来の地割の姿を良く保持する。寺町は、藩主の菩提寺をはじめ、江戸時代の様相を伝える境内に、17世紀以降各時代、各宗派の寺院建築が良く残る。また、商家町は、往来沿いに近代の発展を示す伝統的な町家が連続して残る。江戸時代から近代にかけて旧城下町に発展した寺町、商家町の歴史的風致を良く伝える伝統的建造物群保存地区。
国指定文化財(重要文化財)旧苅田家住宅(岡山県津山市勝間田町) 主屋岡山県津山市勝間田町17番地
旧苅田家住宅は,旧津山城下の商家町である津山市城東伝統的建造物群保存地区の西部に所在する。苅田家は江戸時代中期に当地で酒造業を始め,江戸時代末期には城下屈指の大店となり,周囲の敷地を取り込みつつ主屋の増築や土蔵群の整備がなされた。主屋は間口の広い町家で,旧城下の町家で最大規模を誇る。内部は充実した接客空間を有し,望楼をもつ二階座敷には近代的な趣向も認められる。
旧苅田家住宅は,主屋の海鼠壁を用いた外観構成などが当地方における町家建築の典型を示すとともに,屋敷構えも江戸時代以降継続して営んだ酒造業の繁栄とともに発展した過程を示しており,当地方を代表する商家の住宅として,歴史的価値が高い。